65. 2012年12月20日 22:35:21
: K9qPs5J4jM
14の方が指摘している通りこの橋は「単一セルのプレストレストコンクリート箱桁橋」と言われる箱型橋ですね。ドイツの企業が施工に関わっていますから「ディビダーク工法」と言うのも妥当だと思います。 橋の崩壊前には橋の中央部で1m程度の沈下がみられていますので、おそらくはクリープ破壊だと思います。 先ずはこの橋は箱型橋と言うように内部には空間があります。例えるならカラーBOXを横にして橋にしたと考えて下さい。カラーBOXの横板や段板が橋の側壁、隔壁、路面、などに相当します。 そうして出来た空間を利用して水道や電気、電話などのインフラ設備を通しています。 この橋の支間距離は200mを超えますから構造的にはただのコンクリートではもちょません。 そこでプレストレスと言ってPC鋼材をコンクリート中に通して締め付けを行います。そうする事によって予めコンクリートに圧縮力がかかり長いスパンの構造物でも作る事が出来ます。 コンクリートにはクリープ現象というものがあります。 これはコンクリートの構造物に力が掛り続けるとタワミが大きくなるという現象です。通常はこうしたクリープ現象はある時点で止まるのですが、この橋の場合にはクリープが収まらずに破壊に至ったものと考えられます。 韓国側の反論として日本側の行った補強工事が原因で橋が破壊した。この事はドイツの土木学会にも報告されているとか言うものがありました。 日本側の行った補強工事は詳しい報告書が無いのでよく分かりませんがPC鋼材を追加して橋のクリープの進行を遅らせようとしたようです。 しかし橋本体のコンクリートがしっかりしていなければ補強工事にも限界があります。日本ではコンクリート施工の管理には厳しい基準がありますが、この橋はジャブコンが使われていたり下手をすると価格の安い海砂が使われている可能性があります。(何せ落札価格が日本の半分ですから)。 またPC鋼材にも十分な防錆塗装がなされていない可能性も大です。 コンクリートも水を与えて養生を行っていたとも考えにくいです。(コンクリートは水を与えないと一定強度が発現しません) 韓国側の反論にあったドイツの学会の件ですがいろいろと調べましたがそうした事実は確認出来ませんでした。 日本もベトナムで橋梁事故を起こしていますが、こちらは原因は不明となっていましたし、きちんと橋を完成させています。 韓国は何でも一流だと言いますが身相応と言う言葉を覚えて欲しいものです。 と言ってもあの国民性では無理でしょうが・・・・ |