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(回答先: 何を問い掛ける冬ソナ現象 投稿者 とっぽ 日時 2004 年 8 月 18 日 15:39:46)
「冬のソナタ」地上波放送が終了、深夜帯で異例の視聴率20%超を記録。
まあ、こんなことはどうでもよい。
このドラマの本質は、人間の心理がいかに単純かということだけであるが、
それを巧く取り入れて話を延々引き延ばし、連続ドラマ仕立てにしたということ=商業化
ということも特徴的なポイントである。
つまるところ『障害があればあるほど、それを克服しようとする強い想いが
相手への愛情に拍車をかけることとなる』のだが、ドラマという演出上
『どちらか一方が押すべきタイミングでもう一方にそれが受け入れ難い状況を
作る』シナリオが用意されているということにより、物語が先延ばしにされても
仕方がない状況へ持ってゆかれるのである。
こうした人間の本質を描いたものは、回数を重ねる連続ドラマよりも映画か
2時間ドラマが望ましい。そこに上述した作為的な作り手の意図が反映されにくいからである。
本作品は一言で言えば捻くれた現代版『ロミオとジュリエット』である。
お互いあれだけ強引さと図々しさを備えているのであるから、あれだけの強い意志と
行動力を以ってすれば、真実などとうに把握できているはずでありあんなに長いドラマは
成立しない。多分に演出面による先延ばしが引っ掛かるところである。
結論:冬ソナとは・・・人間のありふれた本質を商業主義的にダラダラ描いたドラマである。
このドラマを否定はしない。ただ、そこに人間の綺麗な側面だけを見出している一般大衆の
姿勢には疑問を呈する。ユジンとジュンサンは晴れて結ばれたが、これからが本当の
スタートであることを忘れてはならない。
目の視えないジュンサンをユジンがどう支えていくのか。そうした描写が嘘でも全く
成されていない(最終場面:何十年後というパターン)
ああ結ばれてよかったよかった、というのが日本の冬ソナインプレ最大公約数だろう。
自らの経験を踏まえ、そんなに上手くいかないんだということを肝に銘じた方が賢明だと思う。