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(回答先: 「反日」制御できぬ中国当局…アジア杯・群衆の騒乱 [読売新聞] 投稿者 あっしら 日時 2004 年 8 月 09 日 17:18:18)
「小日本打倒!」「抗日戦争勝利!」――サッカーのアジア・カップで日本代表とサポーターにたいして、中国人観衆から激しいブーイングと政治的野次が浴びせられた。日本外務省や靖国神社のホームページにも日本非難が殺到、たかがサッカーなれど、にわかに政治問題化した。さすがに行きすぎ≠ニみたか、中国政府も日中両国選手を招いて「フェアプレー精神」をアピール、「スポーツと政治の分離」を訴えたほど。小泉の方も、本音は隠して「スポーツに政治的意識を持ちこまない方がいいんじゃないでしょうか」と、靖国参拝、侵略戦争賛美の張本人であり、自分じしんが怒りの的になっていることには素知らぬふりをきめこんで、きれいごとを言う。「政治とスポーツの分離」なんて言うが、サッカーの試合といえども、中国侵略の遺恨や釣魚島、東シナ海地下資源問題などと無縁なわけがないことは誰もが知っている。
日中国家間の政治的対立を映した鏡と見るべきことだ。問題の根本は、「アジアの盟主」の座を争う両国家(権力)の敵対的対立にある。
ケシカランのは便乗組だ。小泉の盟友≠ナある石原慎太郎は言う。「中国は民度が低いんだからしょうがない」「ああいう独裁的政権というものは自分を維持するためには仮想の敵を作らなくてはいけない」と。反日愛国主義にたいしては反中国ナショナリズムで対抗するというわけだ。
だいたい、小泉も含めた日本のタカ派ナショナリストどもが、あのブーイングを非難するなんぞは盗っ人猛々しい。対ヨルダン戦がおこなわれた重慶は、十五年戦争当時、日本軍が無差別爆撃し、数多の中国人民を虐殺したところ。問題は、彼らがこの血塗られた歴史を居直り、靖国神社でA級戦犯を「英霊」として崇め奉り柏手を打っていることだ。さらには、「戦争のできる国」へと雄飛するという意志をこめて、ブッシュのアメリカに追従してイラク戦争に参戦するとともに、憲法改悪へと突進していることだ。こうした軍事強国化のための策動を正当化するために、反北朝鮮・反中国の排外主義的ナショナリズムを煽りたてている。このような所業が中国人民の怒りを買うのは当然のことだ。
同じ様にケシカランのが江沢民=胡錦濤政権だ。だいたい、「スポーツと政治をわけよ」と「自制」を求めるなんて、実にウソくさい。「釣魚島は中国のもの」という横断幕をみて、してやったりとほくそえんでいるにちがいないからだ。それに、「反日愛国主義」と称されている教育の中味が大問題だからだ。今日の彼らは、正面から「日本軍国主義の復活反対」と言うわけではない。
過度に「反日愛国主義」が横溢(おういつ)すると、逆に日本の反中国の排外主義的ナショナリズムを刺激し、ひいてはアメリカの側にますます追いやってしまう。そうすると、日本企業の対中進出も進捗しなくなる……胡政権は、国益をいかに貫くかという観点から、プラグマティックにこのような打算をはたらかせているからだ。
だいたい、日本人民と支配階級を分けることもなく「小日本」と煽るのは、プロレタリア国際主義どころか毛沢東や周恩来の精神にすら反する。「一部の軍国主義者と人民を分けよ」「戦争にかりだされた労働者・農民は、中国人民の味方」と訴え、捕虜(ほりょ)となった「皇軍兵士」たちの涙をさそったのは有名な話だ。こうした伝統をきれいさっぱり捨て去って資本主義化をすすめてきたことに「日本非難」の質の低下の根源がある。
そうムキになるなってか? いや、いや、たかがサッカーなれど、煽りたてられる反中国の排外主義に立ちむかい、中国人民との真の国際連帯を求めてたたかうことこそ急務だろう!