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(回答先: 渡辺オーナー仰天構想 巨人がパ・リーグ移籍へ(スポニチ)【だだっこが意地はってる】 投稿者 ZUMA 日時 2004 年 7 月 23 日 17:03:25)
http://www.sanspo.com/baseball/top/bt200407/bt2004072401.html
巨人と阪神が来季の球界再編へむけ、水面下で「セ6球団、パ5球団なら2リーグ維持」「セ6球団、パ4球団なら1リーグ移行」で合意に達していたことが23日、判明した。阪神・野崎勝義球団社長(62)がこの日、都内の巨人球団本部で巨人・土井誠球団社長(60)と会談。2リーグ制存続への“野崎私案”は一蹴されたが、阪神の経営陣に落胆の色はナシ。今後はパ・リーグ内の新たな合併の推移を見守る。〔写真左上:大阪で報告を受けた阪神・久万オーナーに、落胆の色はなかった=撮影・中島信生。同右上:巨人・渡辺オーナーは喜色満面だった=撮影・今野兼。同左下:阪神・野崎社長はうつむきながら巨人球団事務所をあとにした。同右下:巨人・土井球団社長は余裕しゃくしゃくで会見に臨んだ〕
◇
宿命のライバルは、水面下で手を取り合っていた。阪神・久万俊二郎オーナー(83)と巨人・渡辺恒雄オーナー(78)が、リーグ再編問題に関して、すでに合意に達していたことがわかった。
「セ6球団、パ5球団なら来季は2リーグ維持」
「セ6球団、パ4球団なら1リーグ移行」
これが合意事項。2つのシミュレーションを立て、柔軟に対応する方針が確立されていた。
巨人に立ち向かう旗頭となっていた阪神・野崎球団社長が、2リーグ制存続を大前提とし、交流試合導入、ドラフト制度改革を盛り込んだ私案を携え、16日に広島、中日、この日午前にヤクルト、横浜から基本合意をとりつけた。そして午後、巨人・土井球団社長と会談。野崎私案は、議論どころか「説明すらなかった」(土井社長)。事実上の“門前払い”で一蹴された野崎社長は「(私案は)26日の実行委員会で提案できない」と断念せざるをえなかった。
この一報を大阪市内で受けた久万オーナーには「どの道、きょうで最後ですから」と落胆の色はなかった。
同オーナーは球界の現状制度の不備、矛盾点を訴える野崎社長の意見を「正論だ」と評価。各球団との活発な議論を勧めた。その一方で、阪神本社の全役員は、将来の安定した球団経営のため、「今後も巨人と行動をともにする」ことで早くから合意。読売側とも連絡を取り合い、巨人・渡辺オーナーの「パの球団救済が当面の球界存続になる」に理解を示した。球界の問題点を議論することと、球団の安定経営は、別次元というわけだ。
同オーナーは前日(22日)にも、新たな合併を視野に入れて、1リーグ制移行に理解を示したばかり。水面下での巨人側との接触で、いわゆる落としどころを模索し続けていたことになる。
当面の姿勢は、静観。7日のオーナー会議終了後、西武・堤オーナーが明言した「パのもうひとつの合併」の推移を見守る。まとまらなければ、2リーグ制堅持。新たな合併成立なら、1リーグ制移行。東西盟主のスタンスは、もはや揺るぎない。
野崎私案に端を発し、全国ファンの目を奪ってきた巨vs神の対立図式も、10日間で終止符。球界再編の焦点は再び、10球団への縮小の成否へと戻った。そのリミットとされる9月8日の臨時オーナー会議まで、1カ月半。熱く長い球界の夏は、これからが本番となる。
◆2リーグ存続の野崎私案が“粉砕”されたことについて労組・日本プロ野球選手会会長・古田敦也(ヤクルト) 「僕が正式に答える必要がありますか? 僕らのスタンスは、お話している通り、変わりがありません」
◆1リーグ推進の西武・星野好男球団代表 「何度も話しているように、直接聞いたわけではないので、何ともお答えできません」
★巨人・土井球団社長「“反巨人同盟”に不快感」
阪神・野崎球団社長との会談を終えた巨人・土井球団社長は「正規のところではなく、巨人を除いて“反巨人同盟”みたいなものを作り、物事を進めていくようなやり方には大変、強い不快感を覚える。渡辺オーナーも強い憤りを持っていることをお伝えしたい」と強い口調で念押しした。
東京・神田錦町の巨人球団本部で午後2時から約1時間20分間の会談。冒頭、野崎社長から、来季の2リーグ制維持と1年かけて再編へ議論することを「5球団の総意」として伝えられると「どういう立場で他の4球団の考えをまとめてウチに来たのか」と不快感をあらわにし「交流試合を組み合わせればパが4球団でも1リーグは可能」との説明にも「それ以上の根拠がなかった」と一刀両断。「総じて賛成できない、というのが巨人軍の考え。パが4球団になったら球界全体として持ちこたえられない。したがって1リーグにならざるをえない、というのが巨人のスタンス。4球団でお客さんがおみえになるか。交流試合を付け焼き刃的にやるだけでは、立ちゆかない。堤さん(西武オーナー)は経営上の判断をされている」と“勝利宣言”を放った。
★巨人・渡辺オーナーは余裕の笑み
巨人・渡辺恒雄オーナーはこの日夜、都内のホテルで土井球団社長、三山球団代表と会食し、阪神との会談内容の報告を受けた。「阪神に怒っているのでは」と聞かれると「怒ってもしようがないじゃないか、バカバカしい!!」。言葉は辛らつでも、表情には余裕の笑みがくっきり。また、土井球団社長は“野崎私案”が実行委で提案されないことを聞かされ「いったい何なんだろうね」と苦笑していた。
★ヤクルト・多菊球団社長「審議委員会」導入を提案
ヤクルト・多菊善和球団社長(68)は23日午前、阪神・野崎勝義球団社長、横浜・峰岸進球団社長と会談後、26日の実行委員会で、近鉄とオリックス合併の加盟料について討議する「審議委員会」の導入を提案することを明かした。すでに7日のオーナー会議でヤクルト・堀澄也オーナー(69)が提案したもので、実行委の場でも球団の要望として挙げる予定。
6月21日の実行委では、両球団の合併に伴い、野球協約で規定される参加料30億円は免除される方向となったが、ヤクルト球団幹部は「対等合併に近いと話は変わってくる」と指摘。両球団が1度解散し、新球団を作ると解釈すれば、新規参入=60億円の加盟料が必要、との見方もできるという論調だ。
この日の3者会談で、ヤクルトは来季2リーグ制維持を支持しながら「きちっと論議して決まったことなら従います」と1リーグ制移行には含みを持たせた。
★横浜・峰岸球団社長は柔軟な姿勢
横浜・峰岸進球団社長は、阪神が主張する2リーグ制維持について一応は賛同しながらも「セ6球団、パ4球団で本当に2リーグでできるのか。何がなんでも2リーグ制ということじゃない」と柔軟な姿勢も示した。席上、横浜球団として具体的な提案はしなかったが「機構には理事会、実行委員会と議論する場がある。その正式な場で1リーグは1度も議論されていない。理事会、実行委員会できっちり議論されれば、透明性は増す。もっと議論してほしい」と語った。
【球界再編問題・オーナー会議後の流れ】
★7月7日 オーナー会議が開かれ、近鉄とオリックスの合併に向けた具体案を承認。さらに西武・堤オーナーがパ・リーグでもう1組の合併協議が進行中であると発言。巨人・渡辺オーナーは合併がまとまれば、9月8日の臨時オーナー会議で来季からの1リーグ制移行が決まるとの見通しを示す
★14日 阪神・野崎球団社長が来季2リーグ制維持のため、セ・パ交流試合の導入案などを26日の実行委員会で提案する考えを明かす
★15日 ヤクルト、横浜、中日、広島の球団首脳も2リーグ制支持を表明。これに対し、巨人・渡辺オーナーは「こっちにも考えがある」
★16日 阪神・野崎球団社長は広島、中日の首脳と会談し、一定の理解を得る。一方、巨人・渡辺オーナーは小泉首相との会食で「おれは苦しんでいる」と発言
★20日 阪神・野崎球団社長が交流試合も含めてシーズン試合数が140をこえる私案を披露。近鉄・小林球団社長は、パ側が1リーグ制移行で意思統一を図っていることを明かす
★22日 阪神・久万オーナーは野崎球団社長からの定例報告を受け、パ・リーグの動向次第では1リーグ制移行に柔軟に対応する姿勢を示す