現在地 HOME > 掲示板 > 雑談専用10 > 282.html ★阿修羅♪ |
|
Tweet |
渡辺恒雄オーナー(78)が巨人のセ脱退、パ・リーグ移籍を検討していることが22日、明らかになった。渡辺オーナーが唱える10球団1リーグ制に反対の意向を示している阪神の野崎球団社長は23日、ヤクルト、横浜、巨人に2リーグ制維持案を説明するが、こうしたセの“反乱”に渡辺オーナーは、4球団に縮小した後、パに加わる究極の選択を用意している。
渡辺オーナーはこの日、都内の料理店で、中曽根元首相と会食、報道陣との接触は避けて帰路に就いた。阪神を中心とした2リーグ制維持の動き。きょう23日には巨人・土井、阪神・野崎両球団社長の会談が行われるが「こっちにも考えがある」と不気味な発言を繰り返してきた渡辺オーナー。1950年の2リーグ分立以降54年間、同じ釜の飯を食ってきた仲間へのカウンターは強烈だ。
「渡辺オーナーはパが4球団になれば、そこに加わってもいいと考えている。すでにパ側に耳打ちしている」という情報を球界上層部複数が確認している。7日のオーナー会議では近鉄、オリックスの合併が基本的に了承された。議長として会見に臨んだ渡辺オーナーは「10球団になったら1リーグにした方がいいという声が多かった」と語り、パの4球団間で“もう1つの合併”が成立することを前提に1リーグ制移行の決意を表明した。
だがその後、阪神を中心とするセ5球団は1リーグ制反対の意向を示し、近鉄、オリックスの合併拒否もちらつかせている。各種世論調査でも2リーグ制維持を支持する声が圧倒的で、渡辺オーナー包囲網は強まるばかりだ。こうした状況下で、渡辺オーナーが現状打開の選択肢としているのがセ・リーグ脱退、パ・リーグ“移籍”だ。
セ5球団が2リーグ制の維持を主張する最大の要因は1試合1億円といわれる巨人戦のテレビ放送権料。現在は年間14試合(14億円)だが、1リーグ制に移行すれば、ざっと6億円の減収となる。このため、阪神・野崎球団社長が音頭をとり、2リーグ制維持を唱えているが、西武など、パが1リーグ制を要望するのも、巨人戦の放送権料を魅力としたもの。いずれにせよキャスチングボートを巨人が握っているのは明白で、その巨人がパに移籍、5球団ずつの“新セパ”となれば一転、セが苦境に立たされることになる。
衝撃的な渡辺オーナー構想はセ球団へのブラフなのか、はたまた本気なのか。パ移籍となれば野球協約第17条(審議事項)にあたり、実行委員会で4分の3以上の賛成を得る必要があるが「超次元の話だから協約で縛ることはできないはず」という見解もある。さらに、渡辺オーナーとオリックスの宮内オーナーとの間に“どんな状況になろうと同じ土俵で”という合意が成立しているとも伝えられている。ともかく、パ4球団間で次の合併が成立することが巨人パの大前提。西武・堤オーナーを中心に模索されている新たな合併交渉の成り行きがカギとなる。
≪セとパの違いは≫両リーグの経営の中で最大の格差を生んでいるのがテレビ放送権料だ。巨人戦は1億から1億2000万円とされる中で、パで最も放送権料が高いといわれるダイエーが1試合当たり800〜1500万円。その差は歴然だ。
さらにマスコミへの露出度の違いが人気格差も生んでいる。03年度のセの観客動員数が1352万500人に対し、パは1014万4000人。これが選手の年俸格差にもつながっている。同年度の年俸総額は巨人の40億2820万円をトップに、横浜、中日、阪神と上位4位までをセが独占。また、経営難のパは、ダイエーを除けば戦力補強にも後れを取ることになり、日本シリーズでも最近12年間でセが8勝4敗と圧倒。「人気のセ、実力のパ」はもはや死語となりつつある。
http://www.sponichi.co.jp/baseball/kiji/2004/07/23/01.html