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(回答先: 球団再編:強硬発言繰り返す巨人・渡辺オーナー(毎日新聞)古田に「無礼なたかが選手が」 投稿者 ZUMA 日時 2004 年 7 月 09 日 14:23:46)
今回の一リーグ制移行構想の先行きは、今回の小泉と自民党の凋落と似ているところがある。
これまで巨人カードは圧倒的な人気と優位性を誇ってきた。
読売新聞の販促活動も、日本テレビの高視聴率も強気の広告営業も、巨人カードの人気がその一翼を担ってきたわけだ。
しかし、視聴率は10%前後を低迷し、前売り券、当日券ともかなり売れ残りが出ているという。
これまで栄華を誇ってきた巨人の凋落が現実のものになろうとしているのだ。
結果として、新聞販促活動も広告営業も思うに任せなくなる。
今回の巨人・渡辺オーナーの提唱する一リーグ構想の背景にこうした将来不安があることは疑いない。
兆候は以前から出ていた。
巨人・渡辺オーナーは、まず内部改革をすすめて強い巨人を復活させようとした。
改革と言っても、他チームの四番打者を金にあかせて強引に集めてきただけだが。
当然ながら、こうした手法はプロ野球界からも、ファンからも批判を浴びた。
もちろん、巨人カードの人気凋落は歯止めがかからなかった。
そこで、巨人・渡辺オーナーはますます危機感を強めることになる。
そこで、起死回生の手段として選んだのが、パの人気球団を巨人戦にぶつけようというものだ。
しかし、いかに球界の盟主(笑)巨人といえども、セの不人気球団とパの人気球団を入れ替えることはできない。
そこで考え出されたのが、一リーグ構想というわけだ。
一リーグ構想といっても、12球団すべてを同一リーグにしたいわけではない。
あくまで、巨人カードの人気を上げようというものだから、巨人と人気球団との対戦を増やすことはあっても、パの不人気球団との対戦はお断りというわけだ。
そこで合併という名のチームの選別が行われることになる。
巨人・渡辺オーナーの心の中では、阪神、西武、ダイエーがあれば良しと思っているはずだ。
それではリーグ戦にならないから、視聴率の取れそうな球団があと4チームくらいあればいいということになる。
それが、突然のチーム合併の理由である。
巨人・渡辺オーナーのこうしたプランに対して、(視聴率が取れればプロ野球などどうなってもいいと思っている)TVメディアは、当面、視聴率が上がりスポンサーも集めやすくなると思っているから、賛成する。
TBSがスポンサーの横浜は、巨人カードのおこぼれだけでなく、西武やダイエーとの対戦が増えれば大喜びだから賛成するだろう。
他のテレビ局も同様だ。
対メディア、対人気球団の根回しはかなり早い段階からやっていたのではないだろうか。
そして外堀(メディアと人気球団の賛同)が埋められていれば、他の球団オーナーも従わざるを得なかっただろう。
阪神は唯一巨人戦がなくとも成立する球団だが、伝統的に主体的に動くことが苦手だから、結局は巨人に追従することになる。
以上見てきたように、巨人・渡辺オーナー主導で進められている一リーグ構想は、目的がプロ野球の再建というよりも、巨人カードの再建であり、プロ野球全体としてみたらマイナスにしか働かないだろう。
極論すれば、巨人・渡辺オーナー主導の一リーグ構想は、プロ野球のことなどどうなってもいいから、現時点で利益を搾り取れるだけ搾り取ろうとする守銭奴オーナーの策謀以外の何ものでもないということになる。
このままでは、プロ野球は確実に衰退するだろう。
少なくとも衰退の時間を早める働きをするだろう。
小泉自民党が、過去の自民党の遺産を食いつぶしてひたすら延命に努めているように、巨人・渡辺オーナーの一リーグ構想は、営々として築いてきた日本のプロ野球の歴史と文化、蓄積をシロアリのように食いつぶす提案としか言いようがない。
小生は現在のプロ野球にさして思い入れはないから、どうなってもいいと思っているが、このまま巨人・渡辺オーナーの構想通りに進むのを指をくわえて見ているなら、選手も、ファンも、巨人・渡辺オーナーや、他の球団のオーナーと同罪であり、共犯者と言わざるを得ない。
選手もファンも、ベトナムやイラクのように、理不尽な要請、策動に対して、法に触れない限りで、可能となる戦略・戦術を総動員して、徹底抗戦すべきと思っている。
ともかく、窮地に追い込まれているのは、失うものがあまりにも多い巨人・渡辺オーナー&読売新聞、日本TVであり、プロ野球を食い物にしてきたメディアや無能オーナーなのである。