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スペイン風邪ウイルスの病原性を調べる実験
http://www.asahi.com/science/update/1012/002.html
20世紀初めに世界で2000万人の命を奪ったインフルエンザ「スペイン風邪」は、なぜあれほど猛威をふるったのか。毒性の秘密はウイルス表面にある「HA」というたんぱく質の病原性の強さによることを、東京大学医科学研究所の河岡義裕教授(ウイルス感染分野)らが見つけ、英科学誌ネイチャーに発表した。新型インフルエンザの監視や対策に生かせる可能性がある。
河岡教授らは、インフルエンザウイルスの表面にあるたんぱく質の「HA」と「NA」を作り出す二つの遺伝子に着目した。HAは細胞表面にとりついてウイルスを細胞内に潜り込ませる役割を果たし、NAは増殖したウイルスが細胞の外へ出る時に必要なたんぱく質だ。
スペイン風邪で死亡した人から採取したウイルス遺伝子の塩基配列をもとに、同じ配列の両遺伝子を合成。海外の専用施設で、この遺伝子を持つウイルスをつくり、マウスに感染させた。
その結果、HAの遺伝子だけを持ったウイルスの感染で、症状が特に悪化。大出血などスペイン風邪と似ていた。一方、NAとHAの両遺伝子を持つウイルスでは、病原性はそれ以上あがらなかった。このため、HAたんぱく質が激しい免疫反応を引き起こす病原性を持つことがわかった。
河岡教授は「HAたんぱく質と病原性との関連をつかんでおけば、新型インフルエンザウイルスが登場したときに、病原性を予測できるだろう」と話している。
(10/12 15:52)
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