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◎ 自動車本業組み立てラインで高い利益を出しているトヨタに追いつけ追い越せの世界各地の自動車メーカーの動きです。(たいてい世界各地の自動車会社は、副業の自動車ローンで稼いでいるのが実情。本業の組み立てで稼いでいるのはトヨタだけ。しかし、車はトヨタが売れるのにローンが組まれる訳がない。そこで自動車業界全般のビジネスストラクチャーリストラクチャリングの動きが強まって来そうです。)キーワードは「本業への回帰」と「人材力(雇用・教育)・組織・ライン」の見直しです。
いま、良い線をいっているのは、フォードだとおもいます。
フィアットは自滅の道をたどっているようです。
【ロンドン=佐藤紀泰】欧州の自動車大手が生産コストの大幅削減に乗り出す。独オペルや伊フィアットなどが工場の統合や海外移転を加速するほか、独フォルクスワーゲン(VW)は賃上げ凍結に動く。過剰な生産設備や割高な人件費にメスを入れ、好調な日韓大手に奪われた失地の奪還を目指す。
独オペル、スウェーデンのサーブなどを傘下に置く欧州ゼネラル・モーターズ(GM)は先週、大規模リストラ計画を発表した。看板車種オペル「ベクトラ」とサーブ「9―3」の次期モデルを一工場で生産する。生産集約は独、スウェーデンでそれぞれ六千人を抱える両社の主力工場のいずれかの閉鎖につながる可能性が大きい。
欧州GMは過去三年間で総額二十三億ドル(約二千五百億円)の巨額赤字を計上、今年も赤字が続く見通し。最近発売した小型車「アストラ」のヒットで販売は持ち直しつつあるが、値引き競争の拡大で収益回復が遅れている。オペルは労組に二〇〇九年までの賃金凍結も通告。アストラに続き、来年発売の小型ミニバン「ザフィーラ」の生産もポーランド工場への一部移管を決めた。
VWも旧西独地域の生産拠点で賃上げ凍結や労働時間延長などで二〇一一年までに総額二十億ユーロの人件費削減を狙う。今月十五日からの労使交渉で労組側の反発は必至だが、VW首脳は交渉が不調ならば独国内で「三万人以上」の雇用に影響が出るとけん制している。
経営再建中の伊フィアットも、トリノ市のエンジン工場の生産をアルゼンチンに移す。〇三年に自動車部品など十二工場の閉鎖を軸とする経営再建案を決定したが、労組に配慮して伊の雇用や工場改革は手つかず。四―六月期も赤字幅が拡大しており、「再建計画が楽観的すぎた」(同社首脳)と、国内の生産部門の改革に本腰を入れる。
米フォード・モーターの高級車部門プレミアオートグループ(PAG)も大幅合理化に動く。PAGは英ジャガーやスウェーデンのボルボなど四社を傘下に抱える。フォードの〇六年の収益目標(税引き前で七十億ドル)の三割強を見込んでいたが、四―六月期は三億六千万ドルの赤字に陥った。特にジャガーは英国に三工場もあり、従業員一人当たりの生産台数が年二十台以下と、業界平均の半分を大きく下回る。懸案の拠点集約協議が本格化しそうだ。
ただ、欧州メーカーでもプジョーシトロエングループ(PSA)とルノーのフランス二社は体質改革で手を打っている。PSAは来年からトヨタとのチェコでの合弁会社など中・東欧地域での生産を拡大。ルノーは日産自動車との部品共有化などで大幅なコスト削減に成功している。
欧州GMはオペルとサーブの生産拠点集約に動く(スウェーデン南部にあるサーブの主力自動車工場)=AP
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