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(回答先: 4-6月実質GDPは下方修正−前期比0.3%増、年率1.3%成長 [ブルームバーグ]【03年度も下方修正】 投稿者 あっしら 日時 2004 年 9 月 10 日 16:17:40)
9月10日(ブルームバーグ):日本の経済指標を巡って金融市場が揺れている。朝方に発表のあった4?6月期国内総生産(GDP)改定値が市場の事前予想に反して大幅な下方修正となったためだ。日経平均株価は1万1000円割れに迫り、新発10年物国債利回りは2日以来の低水準となる1.495%まで一時低下した。円相場も1ドル=110円台まで下げ、円売り圧力が強まった。
6日の祭り騒ぎは何だったのか??。財務省の発表した2004年4?6月期の法人企業統計季報で全産業の設備投資が前年同期比10.7%増と、比較可能な 2001年7?9月以降の数値で最大の伸びとなったのを受けて、民間エコノミストらが4?6月期GDP改定値予測の上方修正を相次いで発表したためだ。
エコノミスト予測の上方修正を受けて、週初の日経平均株価は一時1万 1300円台と7月30日以来の高値を付けた。株式と反対の動きをみせる債券市場では新発10年物国債が売られ利回りは1.6%台まで上昇した。外国為替市場でも米国と日本の景気を天秤にかけながらも市場関係者は円買いに幾分傾いた。
ただ、市場関係者は日本の景気改善を手放しに見込んで取引を進めていたわけではない。米半導体最大手のインテルが7?9月期の業績見通しを下方修正し、株式市場ではハイテク企業の業績悪化を懸念した株売り圧力が根強く残っていた。また、9日発表の7月の機械受注統計でも、市場予想外の大幅な減少が示されていた。
それでも多くの市場関係者は楽観論を捨てなかった。フィラデルフィア半導体株価指数(SOX)が8日に年初来の安値を付けてから底堅い展開に転じたことや、機械受注自体がもともと振れの大きい統計なことなどが理由だ。日本の景気減速を確信するには時期尚早と市場関係者は見た。
ブルームバーグ・ニュースが今回のGDP改定値の発表前までに集計した民間調査機関24社の予想値では、8月の1次速報値から下方修正されるとみていたエコノミストは皆無に等しい。唯一、野村証券金融経済研究所だけが実質・名目のGDPは1次速報値とほぼ同じにみていただけだった。
予想外の展開
内閣府が午前8時50分に発表した国内総生産(GDP、季節調整値)の改定値(2次速報)は、物価変動の影響を除いた実質で前期比0.3%増となり、1次速報の同0.4%増から下方修正した。年率換算ではプラス1.3%成長(1次速報プラス1.7%)だった。
この発表を市場は景気減速と素直に受けとめて動いた。東京金融先物取引所(TIFFE)のユーロ円金利先物相場は取引開始から上昇(金利は低下)。中心限月2005年6月物は前日比0.010ポイント高の99.840(0.160%)、2005年9月物は0.025ポイント高の99.780(0.220%)で取引を始め、昨年6月以来の高値(金利は最低水準)を一気に更新した。
日経平均株価は1万1000円を一時割り、270円安という下げを記録した速報値発表の日(8月13日)の「GDPショック」の再来をほうふつさせた。
三井住友銀行市場営業部の有麻智之上席部長代理は、「弱い経済指標が出揃い、金利はレベル修正が必要だ。日銀に量的緩和を解除したい意思があることは分かるが、指標がついてこず、福井俊彦総裁もジレンマを感じているのではないか」と指摘する。
今後の見通し
8月まで市場では、景気回復に伴う株高と金利の上昇を見込む向きが多かっただけに、株式や債券、為替、短期金利などの相場は予想外の経済指標の結果を受けて水準の大幅な調整が必要にみえる。
ただ、日産証券投資情報部の古城鶴也部長は株式相場について「上方修正が予想されたGDPの下方修正というネガティブ材料の割に、相場はよく持ちこたえた。冷静に見れば、景気拡大は続き、バブル経済期並みの企業収益力でありながら、日経平均は当時の3万8915円に対し、1万1000円にとどまる。海外と比較し、日本株の割安感が目立つ現状は、長期で見れば、買っていく水準」と見る。
一方、メリルリンチ日本証券の小林益久債券チーフストラテジストは債券相場について「景気減速が確認されたことは事実だが、これは過去の数字。4?6月期の伸びが低いということは、7?9月期の伸びを考える場合、それは発射台が低くなるとみることもできる」と言う。
記事に関する記者への問い合わせ先:
崎浜 秀磨 Hidekiyo Sakihama ksakihama@bloomberg.net
記事に関するエディターへの問い合わせ先:
東京 開米 潤 Jun Kaimai jkaimai@bloomberg.net
[TAGINFO]
更新日時 : 2004/09/10 15:03 JST
http://www.bloomberg.co.jp/news/commentary.html