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<ダイエー>主力3行 27日、高木社長に最終決断促す
経営再建中の大手スーパー、ダイエーの主力取引3銀行は27日、高木邦夫ダイエー社長に対し、産業再生機構への支援要請方針を直接通告する。高木社長は自主再建を主張するとみられるが、主力3行は「再生機構活用以外の方策はありえない」(主力行首脳)との考えで一致しており、高木社長に再生機構活用に同意するよう最終決断を促す考えだ。ダイエー側に残された対抗手段は少なく、同社再建をめぐる動きは最終段階を迎える。
UFJ、三井住友、みずほコーポレートの主力3行の担当役員が高木社長と会談する。調整が難航した場合は、沖原隆宗UFJ銀頭取が直接説得に乗り出し、月内決着を目指す。
これに対し、高木社長は26日夜、記者団に対し「これまでの主張を銀行に伝える」と述べ、27日の会談では再生機構活用をあくまで拒否する意向を明らかにした。
ダイエーは、(1)主力3行による4000億円規模の金融支援(2)総合スーパーから食品を軸とした小型スーパーに転換(3)投資ファンドなどから約1000億円の出資を公募――を柱とした独自の再建案を今月20日に主力行に提示していた。しかし、主力3行は「ダイエーへの金融支援は3回目で、機構を活用して確実性、透明性を確保しなければ応じられない」(首脳)との認識で一致している。ダイエー再建には主力行の金融支援が不可欠なことから、最終的にはダイエーが再生機構活用を受け入れる可能性が強まっている。
(毎日新聞) - 8月26日21時53分更新