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2004年 8月18日(水) 9時46分
[焦点]三井住友FGによるUFJ公開買付の可能性も、実現には資金調達の壁
布施 太郎記者
[東京 18日 ロイター] UFJグループとの統合問題で、三井住友フィナンシャルグループ<8316>が公開買付(TOB)に打って出るとの観測が消えない。UFJと三菱東京フィナンシャル・グループ<8306>はすでに統合に向けた基本合意書を締結したが、三井住友FGは依然として統合に向けた可能性を探っている。ただ、公開買付を実施するには巨額の資金が必要になるとの壁があり、現実的ではないとの見通しも強い。
住友信託銀行<8403>による交渉差し止めの申し立ては最高裁の判断待ちで、三井住友FGが動くとすれば、その判断が出てからとの見方が強い。三井住友関係者も今のところ、「公開買付の可能性自体は、否定しない」(幹部)として、含みを持たせている。
しかし、UFJに対するTOBを実施した場合、過半数の株式を得るには「少なくても1兆円以上が必要」(銀行アナリスト)という。実際、時価総額を考慮すると、過半数取得には1兆8000億円が必要になる計算だ。9月末までのUFJに対する資本支援5000億円以上は三井住友が自力で出せるとしても、「公開買付の資金は、新たな調達を行わなければならず、実際には厳しいのではないか」(同)との見方が多い。
さらに、一般事業法人と異なり、銀行特有の株主構成も大きなハードルだ。UFJは外資系持ち株比率が3割程度と銀行としては高いが、融資先企業などの事業法人との持ち合い株構造も高く、「TOBを仕掛けられても、株主が有利な条件に動くとは限らない」(銀行関係者)と言う。