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国内産業現場が6つの悪材料に見舞われている。
連日最高値を記録する「原油高」が製品の原材料価格の引き上げを呼び、ここに内需低迷の長期化、物価上昇、輸出鈍化、“ドル箱”とされてきた製品の価格下落など、合わせて6つの悪材料が一度に押し寄せ、企業を崖っぷちに追いやっている。
6つの悪材料の中でも主犯は原油高。原油価格は5日(現地時間)、米ニューヨーク商業取引所(NYMEX)で9月引渡し分の西部テキサス重質油(WTI)の価格が一時1バレル=44.40ドルを記録、史上最高値を更新した。
ドバイ原油の8月平均価格も37ドルを突破し、81年以来23年ぶりに最高値を付けた。昨年の平均値(27ドル)より10ドル上昇したもの。
原材料価格も中国経済の活況のため急速に上昇している。代表的な原材料である熱延コイル(鉄鋼)は最近、1トン=48万5000ウォン(POSCO(ポスコ/旧浦項(ポハン)製鉄)基準)と、6か月で20%上昇した。
自動車のハンドルや洗濯機の本体などに使われるナフサも6月の1トン=336ドルから5日には413ドルに20%跳ね上がった。
日増しに冷え込む消費心理のため内需低迷にも回復の兆しが見られない。先月の消費者期待指数(6か月後の景気水準の反映値)は89.6で、8か月ぶりに最低値へと落ち込んだ。消費者物価の引き上げ率(7月)は反対に1年4か月ぶりに最高値(4.4%)に達した。
経済をリードしてきた「輸出戦線」さえも陰りが見え始めている。1日平均の輸出額(産業資源部資料)は今年4月(9億4000万ドル)を頂点に5月は9億3000万ドル、6月は8億7000万ドル、7月は8億6000万ドルと3か月連続で下落している。
輸出をリードしてきた製品も苦戦している。ライバル会社の価格引き下げ攻勢のためだ。半導体の場合、フラッシュメモリーの価格下落で今年6月の在庫額(9248億ウォン)がここ3年間で最高を記録した。
世界トップのノキアが今年に入り、価格を25%ダウンさせて以来、サムスン電子の携帯電話の営業利益率も第2四半期を基準に10%低下した。
プラスチックメーカー(株)ジェントロのビョン・ムウォン(53)社長は「最近は注文の電話より原材料価格の引き上げを知らせる電話の方が多くなった」とし、「内需低迷で価格を引き上げることもできず、製品を作るたびに赤字がかさむ」とため息を漏らした。
現代(ヒョンデ)経済研究院の兪炳圭(ユ・ビョンギュ)常務は「内需低迷や原油高など韓国経済に“内憂外患”が一気に押し寄せている」とし、「内需低迷に輸出まで冷え込めば、企業にとっての市場がなくなる」と懸念した。
李仁烈(イ・インヨル)記者 yiyul@chosun.com
アン・サンミ記者 ima7708@chosun.com
http://japanese.chosun.com/site/data/html_dir/2004/08/06/20040806000081.html