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わしズム 秋季 9月25日 小林よしのり編集長 幻冬社
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紺谷典子 経済時評
UFJをなぜ追い込むのか 民にできることは民に
(本文の最初より一部引用)
UFJの運命(?)はどうなるのか。ついに話題の韓国ドラマ「冬のソナタ」の喩える論評まで現れた。ヒロインは幼馴染のとの婚約を破棄し、初恋の彼と結婚しようとするが周囲は反対、婚約者もあきらめない。UFJは住友信託との契約を反故にして、三菱東京と統合しようとするが、怒った住友信託が司法に訴えストップ。そこへ今度は、三井住友がグループを挙げてのプロポーズと、もてもてなのである。ビジネスなのだから、競わせて条件を釣り上げれば良さそうなのに、UFJは悲哀ドラマのヒロインのように翻弄され困惑し、どこか悲しげにさえ見える。
不可解すぎる
UFJにからむ一連の出来事は、金融界の常識から見ると理解できない不思議なことが多すぎる。一番の不思議は、これほどの不可解が連続しているのに、だれも「変だ」とは言わない点である。少なくとも金融界の中心に近い人々は、その奇妙さに気づいているはずなのに、なぜか気づかない振りを決め込んで、口を閉ざしている。不思議だということさえはばかられる力がどこかで働いているのだろうか?
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(後略)
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(引用おわり)
紺谷さんは、その不可解な点をいくつか挙げています。
@住友信託の「訴訟」が常識はずれだ。
金融機関が監督当局の意に逆らって訴訟を起こすなど、前代未聞。金融界の人々は仰天したはずである。それほど、日本の金融機関にとって監督当局は、それほどに絶対的な存在である。
とすると、この訴訟はお上の≪ご了解の上≫と考えざるをえない。しかし、「一体何のための訴訟か」という筋書きが、まったく読めない。当局の本命が、三菱東京ではなく、三井住友だとしても、シナリオが複雑すぎる。
Aなぜ、三菱東京がUFJを統合したがるのかわからない。公的資金嫌いの三菱東京がわざわざ、公的資金注入行を背負い込む理由がわからない。
B何が悲しくて4兆円近いUFJの不良債権を背負うのか、理解に苦しむ。
Cそうした、犠牲を払ってまで手に入れたいプラスが、この統合にあるかというと説得力ある理由にとぼしい。
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竹中大臣が、日本の銀行を次々に追い詰める目的は?・・・・・・・・・・
外資の本当の狙いは、企業だけで満足しているのではなく、日本のメガバンクかもしれない。・・・だって。『豚は十分太らしてから食べる』
(最後だけ引用)、・・・・・
突然、舞台に登場した三井住友は、日本の4メガの中でもっとも外資と密接な関係を保持している銀行だ。しかも、それは新生銀行を買い取ったのと同じグループである。5月の連休前後に竹中大臣が、米外資系のいくつかと会談したと報じられている。りそなの実質国有化の直前にも、小泉総理と外資の会談があった。会談に何らかの意味があるのかどうか、霧の中である。
UFJドラマには、まだ本当の主役が登場していないのかもしれない。
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