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(回答先: それでは、国語の勉強をいたしましょう。 投稿者 ジャン 日時 2004 年 12 月 11 日 00:44:12)
ジャンさん、はじめまして。
ありがとうございました。
キチガイの中に精神病の意味を含めない場合に一体そこに残る意味は何か？
という事ですよね。
「普通の人間ではとうてい考え及ばないような考えの持ち主」
という事でしょうか？
しかし、「普通の人」って何？
「とうてい考え及ばない」ってどういう事なのか？
ある人が考え及ばないのに他の人間がもし「理解できる」としたら
その理解できる人間のキチガイの仲間入りか？
という事がありますね。
つまり、一旦キチガイ呼ばわりされた人間に対して何等かの理解
（肯定的・否定的を問わず）をしようとしている人は
排除しようとしている人間に対して理解しようとする人となり、
そういう人をキチガイ呼ばわりする人達がどう捉えるかですよね。
また、長壁さん達「キチガイという言葉の使用を肯定する人達」
は、残酷とか極悪とか色んな排除すべき人間のイメージを「キチガイ」
の中に含めていると思われますが、このように１つの言葉の中に
色んな意味を込めて、その挙句に「排除すべき」と結論付ける事は
何か問題を引き起こさないかと思います。
キチガイというレッテルを貼られたらその人間はもうおしまいという事です。
今はブッシュや小泉に対するレッテルですが、このレッテルは
用途が便利であり、色んな人間に貼られる危険性もありますね。
反革命・腐敗分子・権力の走狗・ゆで蛙といった言葉もそのようなレッテル貼り
なのかも知れません。
いやあ、まったく言葉って怖いもんですねえ。
こういう言葉を多用する人は実はその事によって権力を持とうとしているのかも
知れませんねえ。
自分を批判する人間を全てボロカスに言う事によって権力を得ようとするのかも
知れません。
ブッシュや小泉を早く政権から引きずり降ろさないといけないと思いますが、
「キチガイ」と言う事によって引きずり降ろせるとも思いませんし、
そういう言葉によって引きずり降ろそうという発想が危険なのではないでしょうか？
それに、使う側がいくら「キチガイという言葉の中に精神病の意味は含まれて
おりません。」と言ったところで、含めて考える読者が一人でもいれば
やはりまずい事ではなかろうかと思います。
「めくら」という言葉が死語になっていても誰も表現に支障はきたさないでしょう。
同様にキチガイを死語にしても問題は無いと思います。
そういう言葉を使って人を排除したいという権力志向の人だけがイライラする程度
でしょう。
言葉狩りの問題ですが、
言葉を禁止しても差別そのものは残るという意見がありますね。
しかし、その言葉がある事によって差別が助長される事もまたあるわけで
差別用語の禁止は差別を無くす運動の中で有効だと私は考えます。
少なくとも差別者の差別する表現手段を奪っていく事は効果があると思います。
目配せで差別しているのならその目配せに対して抗議すればいいだけの事。
あからさまに「奇形！」と指を差して笑われるよりマシでしょう。
奇形児という言葉はまだ使われていますけどね。
これも他の言い方に変えるべきだと思います。
言い換えても同じだというご意見もあるでしょう。
しかし、一旦差別的に使われた言葉は変えるべきです。
異形児と言ったところで同じかも知れませんが。
言葉を変える事で差別用語の歴史的継承を一旦切断する意味はあると思います。
また、禁止された言葉が何故禁止されたのかの説明を差別用語として使われた
からだと説明すれば差別を無くす運動の一環にもなるでしょう。
題名には必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。