現在地 HOME > 掲示板 > 議論19 > 445.html ★阿修羅♪ |
|
Tweet |
(回答先: ”彼ら”自身は、日本の「国債サイクル」の維持を当面は望んでいるか? 投稿者 baka 日時 2004 年 9 月 29 日 21:58:06)
bakaさん、どうもです。
日本政府がデフォルトすることで“彼ら”に利はありません。
(米国債を200兆円分も保有している日本が債務不履行に近い状況になれば、その売却を求める声が大きくなります。この問題だけでも、日本政府には「国債サイクル」をきちんと維持してもらわなければ困るわけです)
日本はいわゆる資源国家でもなく、植民地的直接支配の不合理(損失と非持続性)も学んでいるので、日本の統治は“彼ら”の意向が通じる者たちにやってもらえばいいと思っており、それが実現できている限りデフォルトで政治的混乱を招く必要もありません。
(アルゼンチン政府のデフォルトも、“彼ら”はババを他の人たちに押し付けるかたちで逃げています。80年代のメキシコ危機では国際機関に面倒を見てもらっています。政府がデフォルトしたからといって、面倒を背負うことになるだけの「国取り」をする気はありません。面倒なことは“知的執事”に委ね、お金でお金を効率的に稼ぐことに専念するのが“彼ら”の生き様です)
だからと言って、政府紙幣の発行や日銀の大量国債保有で公的債務を軽減する策は容認しないでしょう。
(そのような政策が立派に通用することが見えてしまえば、公的債務の履行のために重税で喘いでいる諸国民の決起により“彼ら”の権益は叩き壊されることになります)
経済維持や公的債務を履行するために日銀を少々利用することは黙認するが、基本は、国民とりわけ中低所得者に負担させるかたちで公的債務の履行を続けろというものでしょう。
日本が経常収支で黒字を上げているあいだは稼いだドルを還流してもらう国として利用し、経常収支で赤字になれば“彼ら”が貸し出し(国債引き受け)を担いそこから利息を稼ぎたいと思っているはずです。
(そのようになったら、財政政策や金融・経済政策に今以上の口出しをしてきます。それがどのような経済社会をもたらすかは韓国の実状をみればわかります)
“彼ら”は寄生者であり、最後(産業資本主義の行き詰まり後)は死ぬことがなく徴税権を持つ政府に貸し出しを行うことにしか安全で安定的な利得源がないことも分かっています。
政府を借金漬けにすることこそが“彼ら”の究極的権益です。
そのため、官僚には「国債サイクル」の維持に精通してもらい、国民には公的負担の増加を仕方がないことだとあきらめる習性を身に付けてもらうことを望んでいます。
それが国際金融家(“彼ら”)の業です。