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非常識にも貨幣の本質を知るものが、どんどん豊かになる
http://tb.plaza.rakuten.co.jp/forestvoice/diary/200409080000/
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「お金は、あまり使っちゃいけないよ。」という親の言葉は、
"完全に"正しいのです。
その理由は明快です。
今の『貨幣』というそのものの仕組上、
お金はそれ自体が増えてゆく宿命を持っているからです。
これを"貨幣の自己増殖機能"といいます。
よく「金が金を産む」といわれますが、
この現象は精神論でなく、とても論理的なお話です。
この原理を、腹の底から理解しているのがユダヤ人です。
彼ら、ユダヤ人はお金の知恵を知っているのです。
貨幣の本質を知っている人は、確実に豊かになってゆきます。
そして、これを知らない人は、貨幣資本主義の世界では、
必ず負け組みとなります。ハーバードのMBAを出た秀才は、
貨幣の本質を知りませんが、華僑の一族は、幼い頃からこれを理解しています。
私達も、貨幣の本質を理解する必要があります。
それでは、始めましょう。
昔、人々は、肉と魚を物々交換していました。
そのうちこれが面倒になってきたので、
「貨幣」という道具を作って、肉や魚の価値を代弁するようにしました。
貨幣が、いつでも肉や魚の代わりとなったのです。
ところがこの貨幣という"交換道具"は、
肉や魚とは本質的に異なる性質を持ってしまいました。
それは"腐らない"ということです。
要するに、ずーっと持っていても価値が変わらないわけです。
人類は、単に便利な"交換道具"を必要としていただけです。
だから、これは人類にとって誤算でした。
貨幣が腐らないので、人々はそれを"貯めておく"ことができるようになりました。
使わない分は取っておけばよいのです。
しかし、これは大問題なのです。
なぜなら、私達が、幸せに暮らすためには、
物やサービスを生み出す「経済」が必要です。
そして、経済が動くためには、どうしてもお金が必要になるからです。
例えば誰かが、「工場を建てたい」と考えたらお金が必要です。
でも貨幣は、それ自身"腐らない"から、
工場を建てるために、あえて"動こう"とはしません。
そこで、仕方がないので、
「わかったよ、工場を建てるのに1億円必要だからお金を貸してよ。
1億2千万円にして返すからさ」という風に、"積みまして返す"という、
貨幣が動くための"動機"が必要になったのです。
もし、貨幣が"腐って"ゆき、時間とともに徐々にその価値が失われるのであれば、
積み増して返す、という動機は必要なかったのです。
しかし、貨幣の持つ"価値保存機能"が、この積み増しを必要としたのです。
この積み増しの動機のことを、利子といいます。
繰り返しになりますが、利子というものは、
貨幣が持っていてもその価値が劣化しないから仕方なく生まれた性質なのです。
さて、これでお分かりのように、経済はいつもお金を必要としており、
お金が動くためにはその"動機"が必要です。
腐らない貨幣が動く動機は、それ以上にして返す、つまり利子という動機なわけです。
「利子とは、貨幣の価値保存機能がもたらした弊害である」ということを、
私達は完全に理解しておく必要があります。
そして、この価値保存機能が失われない限り、
お金は、使わないでもっておくに限るのです。
ユダヤの金持ちは、この貨幣の本質を十分過ぎるほどわかっている。
だからケチでいられるのです。お金は増えるものだからです。
しかし、一般の人には、
何故、お金を使ってはいけないのかが本質的には、理解できていない。
だから、貧乏に甘んじるのです。
大事なことは、"理解"です。
ものの本質を理解することだと思います。
さて、この貨幣の問題に終生を賭して取り組んだのが
『モモ』を著した世界的な童話作家、ミヒャエル=エンデです。
彼は、現代のお金に関する常識を破る思想を生み出しました。
事例や寓話を交えながら,「暴走するお金」の正体を探り、
"腐る貨幣"の構想を最期まで考えていたのです。
投資家を名乗るであれば必見の一冊です。
しかし考えてみれば変な話です。
この世の中で、時とともに朽ち果てないのは、貨幣だけです。
人間だっていつかは死んでしまうのに・・・。