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参照スレ
政治板 Re: 「華氏911」を見た無党派(選挙登録すらしていない層も含む)の70%が「内容に賛同」した
http://www.asyura2.com/0406/senkyo5/msg/296.html 南青山さん
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>バルタン星人さん、お久しぶりです。
お忙しそうなのですが、人の迷惑顧みず移動してスレを立てさせていただきました。
私が言うことではありませんがレスはご都合の良いとき、あるいは無視していただいてもおっけーです。
>ビデオニュース・ドットコム、とくに”ウエイン”町山氏のコメントの詳しい紹介、ありがとうございます。
>彼の映画評は感心できない部分が多いのですが、このコメントは要点をついていて興味深かったです。
”ウエイン”町山”に反応していただいたので、もしやと思ってお尋ねするのですが
雑誌『映画秘宝』はご存知でしょうか?(映画秘宝=映画批評のパロディですね。)
「映画秘宝 地獄のアメリカ観光」1999年1月 洋泉社 からウエイン町山氏経歴
ウェイン町山
本名=町山智浩。
生年=宮崎勤と同じ。
職業:特殊編集者。
別冊宝島にて『ゴジラ宣言』『このビデオを見ろ!』『おたくの本』『平成元年の右翼』
『いまどきの神サマ』『裸の自衛隊』などを企画製作。『映画宝島』変酋長を経て、
95年に洋泉社で『映画秘宝』創刊。96年にキネマ旬報襲撃パイ投げ事件を起こし、アメリカ
に逃亡。二年間にわたりカリフォルニア、ニューヨークなどを点々とした後、現在、コロラド
州ボウルダー在住。
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「映画秘宝 地獄のアメリカ観光」はB級脱力本の一種ですが60年代一世を風靡した巨乳エロ映画
の巨匠ラス・メイヤーへのインタビューが白眉ですね。タランティーノの「ジャッキー・ブラウン」
に主演したパム・グリアの話や、(メイヤーは第2次大戦中はパットン戦車部隊にいたのですが)
マレーネ・デートリッヒがパットン将軍の愛人だったとか、パリの売春宿でヘミングウエイに
あったとかご紹介を憚るネタ満載。(ちなみにバックナンバーは全部持ってます(恥))
「華氏911」がらみで町山氏の名前を聞いたとき、真っ先に思い出したのがラス・メイヤーの
「巨乳御殿」での記念写真です。(笑)
>「華氏911」は、左翼心、知識人心を、微妙に(劣情で)揺り動かす映画なのでしょうね。
南青山さんのように「ボーリング・フォー・コロンバイン」「アホでマヌケなアメリカ白人」
や『アホでマヌケなアメリカ白人』『おいブッシュ、世界をかえせ』を見たり読んだりしている
人はどのくらいいるんでしょうかね。
映画ヲタクのはしくれとしては「作家(監督)は作品で生き恥をさらすのだから、傲岸不遜
傍若無人で全然おっけー、しかし「批評」に傲岸不遜は絶対許されない」と思っています。
これは私の「内省」であって人様に強要しようなどという大それたものではありません。
ビデオニュース・ドットコムの話を若干補足すると町山氏が「two evil」という話をして
いたのですが要はブッシュとケリーですね。どっちが「よりましな悪か」という問題。
もちろん「よりまし」という問題構成をディス・コンストラクトするというのが「正しい」
方向であることは百も承知、二百も合点なんですが、あまりに正し過ぎて口にするさえ
厚かましい。(笑)
考えてみれば過去の歴史で「正義と悪」の対決などあったためしがないわけです。常に
「この今」を生きるあまりに無力な「この私」の究極の選択、生ける循環論法としてしか
ない。
マイケル・ムーアは「ブッシュ再選阻止」を言っているのですが「ケリー支持」とは一言
も言っていない、あるいは言えない。
「陰謀論者」の皆さんにご指摘戴くまでもなく、アジア通貨危機を仕掛けたヘッジ・ファンド
の頭目でロスチャイルドの代理人の一人であるジョージ・ソロスが「ブッシュ反対」を言い出す
のだから一筋縄の話ではないことぐらいは承知しているつもりです。(笑)
「よりまし」を選んだつもりでスカを引く、過去の歴史を見れば屍累々です。
何度も言いますが「この私」が屍の一つにならないという保証はなにもない。理屈を捏ねて
いるうちは良いんですが、実践において人間は必ず過ちを犯す、「この私」も例外ではありえ
ない、それもカントが言うように「理性の名の下で行う過ちは、感情において犯す過ちより有害」
であるという「疑い」のない「啓蒙思想」に組するのはご遠慮申し上げたいという事です。
「因果論」で言えば時間性の問題になりますが、原因と結果は「任意の区間の積分値」と
してしかないとすれば、その「任意」を選ぶ恣意性は隠蔽されている。結局「この今」の
微分値としてしかありえないのではないか、原因と結果が混然として切り分け不能なような。
ですから「陰謀論者」の皆さんの過去を説明する手並みの鮮やかさには惚れ惚れしています
ので、是非今後の世界=未来について熱く語っていただきたいと期待しています。
宮台慎司氏の名誉の為?に付け加えると「ムーアが誰に向かってゲームを仕掛けているのか?」
という点を指摘をしています。要は「選挙人登録すらしていない50%」ですね。(アメリカには
日本で言うような「戸籍」がないはずですから。)宮台氏も言っていますが「選挙人登録もできない
、大統領選挙というゲームに参加できない」日本的文脈においては当然別の受け止め方が必要
なわけです。非常に卑近な例で言いますと選挙の投票率が5%上がるだけで「そうか!がっかり」
の集票マシーンを無力化できますね。そういう意味で下記の南青山さんの「気骨ある作家」に期待
するとご意見に賛同いたします。
映像関係の話からはずれますが、派手派手しくはありませんが「原子力使用情報室」とか
住基ネット関連の市民ベースのシンクタンク(国家監視ネットワーク)もありますし、落選した
社民党の保坂も「年金積立金監視シンクタンク」の創設に動いているようですし、心情吐露、
カタルシスだけのスローガン連呼に飽き飽きした人はそれなりにいると思いますよ。
>小生は、「マイケル・ムーアの恐るべき真実 アホでマヌケなアメリカ白人」のような
>ドキュメンタリー(?)番組を作る、気骨のある映像作家の登場を期待しているのですが、
>無理でしょうね。
あれは狭義のドキュメンタリーではないですね。こちらから仕掛けてレスポンスを見る
というエンタテーメントじゃないかと。ですからご紹介の井筒某の解説は椅子から落ちる
ぐらいマヌケな話です。「ゲロッパ!」は見ましたが、ネタは悪くない、役者も良い
(西田敏行、岸部一徳、山本太郎、常盤貴子)それで、あの程度の映画しか作れない井筒某
は「長嶋茂雄的天才」だと思いました。(笑)
>原一男には期待しているのですが、森達也には少々がっかり。彼は文章の方が面白い。
私は評価が全く逆なんですが、この件は保留します。
>鶴見俊輔については、いずれ再開できればと思っています。
>何しろほとんど未読状態なので、現在仕込み中といったところです。
お手柔らかにお願いします。
前レスで「日本語においてパロールが漢字で分節されている」?というような事を書いた
覚えがあるのですが、(南青山さんは合点承知でしょうが)あれは吉本隆明の『初期歌謡論』
に啓示を受けた(パクリとも言いますが)ものです..って段々腰が引けてきた。(笑)
人の書いたレスを読むのももちろん重要ですが、自分の書いたレスを時間を置いて読み直す
とキツイものがありますね。私なんか頭を掻き毟って床をのた打ち回っています。(苦笑)