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【ワシントン中島哲夫】米国務省のバウチャー報道官は2日までに、キューバの米海軍グアンタナモ基地に「敵の戦闘員」として拘束してきた中国・新疆ウイグル自治区出身者らを釈放することにしたものの、人権上の配慮から中国には送還できず、他の受け入れ国も見つかっていないことを明らかにした。
英フィナンシャル・タイムズ紙などによると、同自治区のイスラム教徒ウイグル族22人が隣接のアフガニスタンで米軍に捕まり同基地に長期間収容されてきたが、米国防総省はその半数以上を「脅威なし」と判定して釈放することにした。
しかしバウチャー報道官によると、本人たちが中国への帰国を望まず、米国も「彼らが(中国で)拷問や迫害を受けないと言える立場にない」ため、他国に受け入れを要請している。先に訪中したパウエル国務長官に中国側はこの問題を提起し、長官は米国の立場を説明したという。中国への送還を拒否したことになる。
国務省は毎年発表している世界各国の「宗教の自由」に関する年次報告書で、ブラックリストにあたる「特別な懸念がある国」に中国を含め続け、新疆ウイグル自治区で独立運動にかかわるイスラム教徒ウイグル族への弾圧を主要な理由の一つに挙げている。
しかし釈放対象者らを米国に住まわせれば中国との関係が悪化する恐れがあり、同紙によればドイツ、スイスなどにも受け入れを断られ、国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)も北朝鮮脱出者救援活動への悪影響を恐れてこの問題への関与を避けている。拘束したアフガンに戻すわけにもいかず、解決は容易ではなさそうだ。
毎日新聞 2004年11月2日 10時08分
http://www.mainichi-msn.co.jp/kokusai/asia/news/20041102k0000e030018