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怪しい裏求人サイトに命を救われた人々【夕刊フジ】
http://www.yukan-fuji.com/archives/2004/09/post_482.html
【裏インターネット事件簿】
インターネット上で不思議なほどの盛り上がりを見せる「裏求人情報サイト」。ここには、一般就職情報誌には決して載らない「怪しいアルバイト」が毎日数十件以上公開されている。職種も「運び屋」「裏風俗」「復讐(ふくしゆう)手伝い」「詐欺の片棒担ぎ」などさまざまで、連日多くの求人者と求職者が訪れている。そこに出入りする人たちに事情を聴いてみた。(2004.09.22掲載)
裏事件簿20040922/2004.9.17.jpg
まずは、東京都内に住む主婦のYさん(41)。10年前に夫と死別して、いまは一人息子と暮らしている彼女の事情はかなり深刻だ。
「パートの給料は月20万円ほど。でも借金があるので、毎月15万円は足りないんです」。借金総額はおよそ700万円。「息子が浪費家で、私の名義でカードを作って買い物したり、勝手に車を買ったりするんです」とYさんは嘆く。
「息子には何度も注意しているのですが、全然支払いに協力してくれなくて…。そこで仕方なく、あるサイトで援助交際相手の募集をしているのです」
ただ、年齢的にも簡単に相手は見つかりそうにないが、Yさんはそのサイトで親切な風俗業者に知り合い、現在はそこが経営するお店に籍を置いているという。「来月までに60万円用意しないとまずいんです。頑張ります」。当然、息子はこのことを一切知らない。
さらに深刻なのは、神奈川県に住むTさん(24)。いままで、ごく普通の暮らしをしてきたという彼女だが、父親が保証人になった友人の会社が3カ月前に倒産。それと同時に友人は残りのお金を持って失踪(しつそう)。彼女の家族に残ったのは1700万円もの借金だった。
「支払いは毎月30万円ですが、父親は自殺未遂、母親もこれが原因で脳の病気になって意識不明。それぞれ入院中です。家には寝たきりの祖父がいます。不幸のフルコースですよ」(Tさん)
生活費を含めて月50万円稼ぐのが彼女の使命だが、先月退社したため収入はゼロと、まさしく八方ふさがりだ。「運び屋でも携帯役者でも風俗でも何でもします。危ない仕事も関係なし。無理なら自己破産ですね」とTさんは言う。
現在、彼女は裏求人サイトで知り合った業者に多くの仕事を紹介され、なんとか来月分の収入は確保できたという。「仕事内容は言えませんが、かなり危ない仕事なのは確かです。正直言って、このサイトがなければ今ごろは一家心中か自己破産でしたね。やってることはヤバいですが、ここのおかげで生きながらえています」。
命の危険にかかわるアルバイトも多い裏求人サイトだが、彼女たちのように裏サイトのおかげで借金が返済できたり、自殺せずに済んだという例もある。なんだか皮肉な話だ。
(事件簿ネットhttp://www.jikenbo.net森一矢)