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(回答先: 【チャウシェスクの死を受けて】金総書記「私も人民に殺されかねない」 [朝鮮日報]【ニューズウィーク誌の記事】 投稿者 あっしら 日時 2004 年 11 月 30 日 02:48:49)
1980年代の末、東欧の社会主義政権が相次いで崩壊した時、北朝鮮の金日成(キム・イルソン)主席は「わが人民は本当に良い人民です」と言った。
東欧では社会主義体制を崩壊しようとする一揆がドミノのごとく続いたが、北朝鮮住民たちは依然として「首領様」を両親のように敬っていたのだから、金日成主席にとって実際、これより良いと思える人民はいなかったはずだ。
当時、北朝鮮政権が東欧の体制変革をどれだけ恐れていたかは、北朝鮮メディアが連日、「われわれの方法で生きて行こう」と叫びたてたことからも、鮮明に感じ取ることができた。
▲東欧の革命の中でも北朝鮮政権が最も衝撃を受けたのは、ルーマニアだった。怒った民衆はチャウシェスク大統領を即決処刑してしまった。ルーマニアは「東欧の北朝鮮」と呼ばれるほど、東欧の中でも抑圧体制が最もひどい国だった。
チャウシェスクは1971年に北朝鮮を訪問して以来、あれこれを真似したりもした。自分の家族が要職を占め、息子を後継者に指名したのが代表的な例だ。そのようなチャウシェスクが人民の手によって処刑されることを目のあたりにした金日成主席と金正日(キム・ジョンイル)総書記父子が受けた衝撃は、容易に想像することができる。
▲当時、金総書記はチャウシェスクが処刑される様子を撮影したビデオテープを一週間にわたって側近らに見せては、「われわれも人民によって殺されかねない」と述べたという。米国の時事週刊誌「ニューズウイーク」12月6日付の報道だ。
同誌はこれは金総書記が北朝鮮の厳しい現実をよく承知していることを示していると報じた。もう一つ付け加えるなら、金総書記のこの発言は、側近らに警戒心を与える一方、人民をさらに徹底的に監視統制するよう呼び掛ける意味も盛り込まれていたはずだ。
▲北朝鮮労働党は自らを人民の「母の党」と呼んでいる。実際に、党が母のように人民を思うなら、子どものような人民に殺されるのではないかと懸念するようなことはあるはずがない。
北朝鮮住民らはおびただしい餓死事態を経験しながら、党と首領が母でも父でもないことを思い知った。自ら生計を立てず、両親(党)だけ信じていては、飢え死にしてしまうということも実感した。だから、脱北者も後を絶たない。
▲「人民に殺されかねない」という言葉は、今の北朝鮮政権にとって過ぎ去った言葉ではない。状況は1980年代末よりも、さらに深刻であるかも知れない。
問題は、だから人民をさらに統制するのか、それとも、生きていける方法を切り開いてあげるのか、の選択だ。その選択は唯一、金総書記の手と頭にかかっている。
キム・ヒョンホ論説委員 hhkim@chosun.com
http://japanese.chosun.com/site/data/html_dir/2004/11/30/20041130000067.html