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国防部検察団が陸軍本部・人事参謀部に対する家宅捜査を行った。軍創設後初めてのことだ。一連の事件は軍統帥権レベルの力が関与していなければ考え難いことである。
今回の件の発端となった陸軍将官の進級人事をめぐる不正疑惑はしっかり糾明しなければならない。不正疑惑を提起したビラに含まれている事例に具体的な説明まで書かれているため、真相を明らかにすることはそれほど難しくはないだろう。まだ将軍進級をめぐって「飲酒ひき逃げ」、「ヒモ生活者」といった恥ずかしい言葉が飛び交っていること自体が軍の名誉を大きく傷付けることだ。
しかし今回の事件を単純に軍内部の不正糾明という観点だけで理解するのは難しいということも事実だ。゙永吉(チョ・ヨンギル)前国防長官は今年6月、海軍参謀総長の人事不正疑惑の投書事件の後、匿名の陰謀性投書に関しては調査しないという方針を表明した。にもかかわらず今回は匿名の怪文書散布をめぐり、軍は「創軍以来初めて」の超強硬捜査を展開している。
捜査をするとしても、軍のプライドを踏みにじるような方法をなぜあえて選択したのかという不満が軍から出るのも理解できる。このため、陸軍首脳部を手なずけたり、総入れ替えをしようという意図ではないのかという推測まで出ている。現在の陸軍参謀総長は現政府の軍組織文民化方針、軍司法改革、対北政策などについて批判的な意見をほのめかしてきたとされている。
国民としては心配せざるを得ない。軍の内外で大小の事件が相次いで発生しているためだ。今年5月には現役陸軍大将が拘束され、7月には海軍が北方限界線(NLL)を侵犯した北朝鮮の警備艇を撃退したにもかかわらず、報告漏れが問題となり、ひどい侮辱を受けた。
最近では、軍事境界線の3重鉄条網に穴が開けられるという呆れた出来事が発生したが、まともな真相究明もできないまま、責任者に対する軽い懲戒で事件を締めくくった。北朝鮮に対する主敵表記問題をめぐって国防部長官と軍の意見が食い違うこともあった。軍の外部でも政府与党が北の侵入から韓国の体制を守る役割をしてきた国家保安法廃止に向け先頭に立っている状況だ。
現在、韓国軍は混乱した政治的・社会的環境の中で、アイデンティティーの危機を迎えているのかもしれない。アイデンティティーを失った軍は「自分が何をすべきなのか」という役割設定ができなくなる。現在、韓国軍の内外で繰り広げられている事が、軍を軍らしくするアイデンティティーと役割が瓦解している兆しではないか心配である。
http://japanese.chosun.com/site/data/html_dir/2004/11/24/20041124000093.html