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(回答先: いま蕎麦ってブームなんでしょうか。 投稿者 クエスチョン 日時 2004 年 9 月 05 日 22:01:01)
クエスチョンこんばんは。
これは耳学問です。日本食が研究されだしたのは1970年代頃のアメリカ軍だったそうで、それまで兵士に体力と栄養をつけるように、食事は肉食中心のメニューだったが、今で言う生活習慣病や若年者の心臓病が増えたために、急遽研究が始まって、日本食も研究されたそうです。
それ以来、アメリカ人はサラダ大好きになった感があります。その後に1980年代にダイエットだとかジェーン=フォンだみたいにWork-Outといった健康ブームが起こったのと日本企業の進出で日本料理店も増えたし、Californiaや大都市での寿司は定番ですね。
ところで蕎麦は海外では珍しいかもしれません。アメリカのスーパーでは「乾麺」もめんつゆもよく売っていて自分でよく作った。そば粉より小麦が多い感じでしたが。
私は中国地方岡山県の出身なのですが、大阪より西ではうどんが主流です。蕎麦は珍しい。蕎麦の産地を良く考えてみますと
1)火山灰大地などで水利が悪いか低温で水田工作に向かない。
2)冬には結構な積雪があるか。
といった特徴がありますね。主食の米の代用が蕎麦でした。蕎麦は中国から伝わったと読んだことがあります。というのも赤穂浪士のお墓が有る東京港区泉岳寺の近くの蕎麦屋さんのパンフレットにそれが書いてあったので知っているのです。因みにピョンヤン冷麺が人気ありますが、あれにはそば粉を混ぜると聞いたことがあります。北朝鮮は水田工作の北限を越えた地域が多いから、低温でも出来るそば粉や小麦粉を使うのでしょうかね。
ところで米と蕎麦や麦といった作物の収量を比較します。
米の場合、まいた種(もみ)1kgに対して15kg〜20kgくらいの収穫があります。けれども麺やパンをつくる小麦は1kgに対して4kg〜5kgくらいで、米の4分の一くらいしかありません。しかも調理できるまでの加工は麦は脱穀して粉にするのでダントツにロスがおおいですね。単純計算で米は麦の4〜5倍の人口を養えるのです。
世界の人口分布を見てみるとわかりますが、人口密度が高いのは米が良く取れるアジア地域なんですね。アジア地域では夜中に夫婦が良く頑張るからではないのです。米食中心で養えるからなのです。
さて、江戸時代からの外食産業では蕎麦やうどんなどの麺類が多いですね。あんまりご飯をだしません。時代劇の捕り物帳では断然蕎麦ですね。これはお客さんが入ってから調理の時間のかんけいであろうと推測します。
毎日お客の数は変動する。雨や雪が降った日は少なかったり。飯を出すときには予め炊いていないといけません。今でこそ30分でできますが、お客が予想外に多かったら「今米を研いでいるんで1時間ほど待って」とはいえませんな。
ところが麺は打つのと茹でるのは短い時間で出来ます。しかも打ったけど残った麺は翌日でも使えますね。だから元祖Fast Foodなんですね。
四国は88箇所がありお遍路さんが多いです。もちろん四国はお米が採れる。でも香川あたりは50mに1軒ぐらいうどん屋さんがあります。四国の88箇所目は香川県ですが、それゆえお遍路さんに食事を出すために伝統的にお店が多かったのでしょうね。しかも当時としては大人数ですからお客さんの回転をよくしたい。だからご飯よりうどんのほうが適しているはず。それゆえ讃岐うどんが発達したと思うのです。
蕎麦もうどんも長く切ったものを使いますが、これは茹で上がりを速くするためではないでしょうか?蕎麦も団子みたいな蕎麦がきというのがありますものね。
どうも大脱線してしまった。ごめんなさい。
蕎麦、うどん、ラーメンを食べるときに「ズルズル」と音をさせて食べるのは世界中で日本人だけだそうです。私も訓練して音を立てずに食べられるようになりました。台灣人のお客を立ち食い蕎麦に連れて行ったら「有異音很多」(へんな音が一杯)といってちょっと怖がった。確かに台灣で麺を食べるときには箸の先を口の中まで持っていって吸い込まずに食べる。そうしたらズルズルなりません。
昨日は一人で昼間蕎麦屋で天ざるとビールを飲んで最高でした。一人だから勿論堂々とズルズルと蕎麦をすいこみましたよ。そのほうがおつゆも麺と一緒に吸い込めて美味しいですから。
ちょっと見当違いのレス、お許しください。