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【シンガポール=花田吉雄】同性愛行為を理由に異常性行為の罪に問われたマレーシアのアンワル元副首相(57)の上告審で、連邦裁判所(最高裁)は2日、禁固9年の有罪とした1審、2審(控訴審)の判決を破棄し、無罪の判決を下した。今回の逆転判決で政権に22年間君臨しアンワル氏を解任、逮捕に追いやったマハティール前首相の影響力低下を指摘する声が出ている。
同裁判をめぐっては、アンワル氏は「マハティール氏による政治的な陰謀」と無罪を主張しており、上告審では「有罪とする確証に欠ける」と同氏の主張を認めた。
アンワル氏は、これとは別に、異常性行為疑惑の捜査に介入したとして職権乱用罪で禁固6年の有罪が確定したが、すでに刑期は満了しているため、即日釈放された。
判決を受け、アンワル氏は記者団に対し、「民主的改革を進めていきたい」と、政治活動再開に意欲を見せた。ただ、今後5年間は被選挙権が制限されるため、地元では、政界復帰は困難との見方がもっぱらだ。
一方、マハティール氏は、当地で記者会見し、逆転判決に「少し驚いた」としたうえで、「私は今でも彼が有罪だと信じている」と強調した。
今回の裁判は、昨年10月に就任したアブドラ首相のもとで行われた。首相に近い政界筋は本紙に対し、「首相は、強権手法のマハティール色とは一線を画そうと取り組んでいる。司法の独立を貫いたのもその現れだ」と指摘した。
(2004/9/2/20:21 読売新聞 無断転載禁止)
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20040902i112.htm