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(回答先: (BN)驚愕、ヒトラーの演説にソックリ! 投稿者 鷹眼乃見物 日時 2004 年 7 月 20 日 12:37:44)
<参考>小泉首相と同様に、民主党の岡田党首も日本国憲法第九条[戦争の放棄、戦力及び交戦権の否認]が憲法改正問題の主要なターゲットであるという考えを表明しています。しかし、先ず小泉・岡田両氏は下記の本を是非とも読むべきです。この本を読むと我われ普通の人間も「人殺し」(殺人、戦争の殺戮など)と無縁でないことが十分に分かるはずです。一方、むやみやたらと人殺し(同種の生き物殺し)をするのは人間だけであることも分かるはずです。このような現実直視(昔、クソリアリズムという分かり易い言葉がありました!)の目線からでないと本物の「平和」の意味が理解できないと思います。軽快な「パフォーマンス」と大衆の人気取りを意識したリップ・サービス用の甘い「言葉」だけで、まるで他人事のように上の空で「戦争と平和」を語ることは危険です。なお、著者デーヴ・グロスマン氏は、一兵卒からスタートして下士官、将校へと昇進し、現在は中佐として米国のアーカンソー州立大学の軍事教授を務めている最精鋭の実践部隊での戦争経験者です。憲法九条の改憲論争では、自衛隊経験者や現役自衛隊員の意見も十分に聞くべきです。全ての制服組が改憲に賛同するという政治家や文官サイドの短絡的な考えが最も危険です。今になっても“太平洋戦争は侵略戦争でなかった”、あるいは“靖国神社は唯一の正当な日本伝統の宗教原理だ”と主張する人々にとっても、この本は必読書です。
●デーヴ・グロスマン著、安原和見訳『戦争における“人殺し”の心理学』
(筑摩書房、ちくま文庫、2004年5月10日刊、¥1,500.-+税)