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(回答先: ドイツのハイパーインフレ(前編)[J-Coffeeの株式投資日記] 投稿者 乃依 日時 2004 年 7 月 19 日 11:08:06)
http://members.at.infoseek.co.jp/J_Coffee/keizaishi2.html#infure
ドイツのハイパーインフレ(後編)
下の表をじっくりとご覧になってください。
この表は、1923年のドイツの通貨量と卸売物価の推移です。1922年1月を1とした指数表示です。
年月 | 通貨量(現金) | 卸売り物価 | 1月当たり物価上昇 |
---|---|---|---|
1922年1月 | 1 | 1 | |
1923年1月 | 17.2 | 75.9 | |
3月 | 47.8 | 133 | 32% |
5月 | 74.2 | 223 | 29% |
7月 | 378 | 2,038 | 3.0倍 |
8月 | 5,748 | 25,723 | 12.6倍 |
9月 | 244,670 | 652,558 | 25.4倍 |
10月 | 21,640,935 | 193,318,801 | 296.2倍 |
11月 | 3,469,275,320 | 19,773,841,962 | 102.3倍 |
12月 | 4,303,422,960 | 34,376,021,798 | 1.74倍 |
この2年間に、現金は43億倍に増加して、卸売り物価は何と344億倍に高騰します。
一番ひどかったのは、1923年10月で、わずか31日間に物価は296倍になります。
高額紙幣の発行は間に合わず、旧紙幣の数字の末尾に0をつけて流通させたそうです。しかたなく、重い札束を持ってレストランに行きます。札束を盗む物好きはいませんから、むき出しで、札束を運んでもで大丈夫です。このときは、ビールを2杯注文したら、1杯目と2杯目とでは、値段が違っていたそうです。
富の再分配が行われます。
真面目に節約して蓄えた、貯金や国債や生命保険は、紙くずになります。長年働いて築いた年金はいざ受け取っても、何も買えません。 国を信用して行動した人は、すべてを失ってしまうのです。
そして、早い時期に果敢に借金をして、土地や株や外貨を購入したものは、労せずして財産を得ます。 すべての借金は、インフレで目減りして限りなくゼロに近づき、いとも簡単に返せるのです。
1923年10月15日、通貨改革宣言が打ち出され、天文学的数字のデノミが実施されます。
1レンテンマルク=1兆旧マルク
ライヒス銀行の業務は、レンテン銀行に引き継がれます。 レンテン銀行の発行できる通貨の量は、32億レンテンマルクに制限され、国債の引き受け額も12億レンテンマルクの上限が決められます。
中央銀行の断固たる決意を受けて、ハイパーインフレも収束に向かいます。
しかし、ドイツ国民は、インフレがもたらした社会的不公正に我慢できなくなります。
1929年、アメリカで株価の大暴落が起こり、世界は、恐慌に突入します。
やがて、民主主義は嫌われて、法と秩序を主張するナチスドイツが頭角をあらわします・・・・
◆◆さて、日本の国債残高が、気になりますね。◆◆
◆◆今はデフレで大騒ぎしていますが、◆◆
◆◆私は、将来日本をインフレが襲う気がしてなりません。◆◆
◆◆皆さんどう思われますか?◆◆
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