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(回答先: 【イラン】女性がカエルを出産(X51・BBC・IranNews) 投稿者 エンセン 日時 2004 年 6 月 28 日 11:12:12)
1642年、蛙を吐いた女 - カサリナ・ギズラリンの謎
【wisc.edu】1642年、カサリナ・ギズラリンという名の女性は「ドイツのカエルを吐く女」としてその名を広く知られることになる。彼女は沼水を飲み込んだ際に一緒にオタマジャクシを飲み込んでしまい、それが腸管に寄生していると言うのだ。彼女は、例えば牛乳を飲むと、体内のカエルはまるで狂ったように身体の中でピョンピョンと暴れると話した。
いくら迷信の多い時代であるとはいえ、そんな彼女の話を多くの者が疑ったことは言うまでもない。しかし、カサリナはそれから2年間に渡り、彼女の事を疑う医師や学者の前で実際に成体のカエルを吐き続け、やがて医師達も彼女の話を信じないわけにはいかなくなった。彼女が吐き出したカエルのうち数匹はまだ生きていたものさえいたという。
そしてある日、当時の高名な医師トーマス・レイネシウス医師が噂を聞きつけ、彼女の本格的な調査に乗り出した。彼はとにかく実際にカエルを吐かせる為に彼女に様々な液体を与えて嘔吐を促したが、カサリナはとうとうトーマス医師の前でカエルを吐く事はなかった。しばらくした後、今度はライプツィヒからマイケリスという名の医師が彼女のもとを訪れた。彼はトーマス医師よりも更に強力な液体を与えて嘔吐させた結果、彼女はついにカエルの足を吐き出したという。
そして1648年、そうした医師らが彼女のもとを去った後、カサリナは再び猛烈な勢いでカエルを吐き始めた(2週間の間にカエル13匹と大量のカエルの卵を吐いたとされている)。すると今度は噂を聞きつけたコペンハーゲン大学教授のトーマス・バルトリン医師(バルトリンは現在でも名の知られる人体のリンパ系を初めて記述した医師である)が彼女のもとを訪れて調査に乗り出した。多くの人々は有能なバリントン医師ならばきっとカサリナの秘密を暴いてくれると期待した。
バルトリンはまずカサリナが吐き出したまだ子供のカエルを切開して検査したが、彼がそこで見たのは恐ろしいものだった。カエルの胃の中に大量のハエを発見したのである。しかし、彼はそこで疑問に思った。それは、もしカエルが彼女の体内で成長したならば、一体どのようにしてそれらのカエルはハエを食べることが出来たのだろうか?という疑問である。しかし、バルトリンによれば、ハエの存在は謎である一方、例えばカサリナが事前にカエルを飲み込み、それを人前で吐き出しているとは思えなかった、と記録している。
そして1662年、カサリナが死亡すると、多くの医師が興奮と共に彼女の検死解剖に乗り出した。彼らは彼女の体内から多数の両生類が発見できるのではと考えたのである。しかし、そうした医師たちの予想を裏切って、彼女の体内からは何ら発見されることはなかった。また彼女の死因は両生類が体内に跋扈したことによるものではなく、肝臓炎症だったと記録されている。
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