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(回答先: ラファ事件についてのレポート(ナブルス通信・5月22日号No.2) ― 「ブルドーザーが希望をうち砕く」他 投稿者 シジミ 日時 2004 年 5 月 22 日 13:27:18)
○○○ナブルス通信 2004.5.22号○○○
*ラファ、5月の虐殺──嘘と犯罪*
http://www.onweb.to/palestine/
Information on Palestine
◇19日のデモの列へのミサイル攻撃を巡って
国際社会から大きな避難を浴びることになった19日の平和なデモへの
ミサイルと戦車砲での攻撃について、イスラエルは「武装勢力がいた」
とか「狙ったわけではない」とか「戦車砲だけだ」と言い張っていま
す。実際に日本のメディアでも「ミサイルからの攻撃」ということに一
切触れなかった報道をNHKなどはしています。
しかし、映像も残っています。目撃者もたくさんいます。ロンドンの
マークより、このことについて。
***
イスラエル軍いわく、「そんなつもりはなかった」
IDF:"We Didn't Mean To”
マーク Mark
2004年5月19日午後8時7分(イギリス時間)
Rafah Kid Ramblesより
ケッタクソワルイ。イスラエル軍は、ちょっとだけ時間をかけて、ラ
ファでの一般市民の殺戮を説明するストーリーを作り上げた。
そのストーリーとは──(ハアレツより引用)
「軍の情報筋が語ったところでは、部隊は、近づいてくるデモ行進の
列に武装した者がいるのを発見、ヘリコプターに、何もない場所に警
告のミサイルを発射するよう要請した。だが、デモ隊は行進をやめよ
うとせず、そこで、戦車が抗議者たちを撃退しようと、近くの無人の
遺棄された建物に向けて戦車砲を3発発射した」
何もない場所だって? 海岸通り(Sea Street)のそばに? 君たち、
アホとちゃうの? 海岸通りの一番近くにある何もない場所と言った
ら、国境近くの荒野だし、それも道路を何本も越えたずっとずっと離
れたところなんだよ。この説明は「見え透いた」なんてものじゃな
い。図々しいにもほどがある真っ赤な嘘だ。それに、「武装した者」
なんて言っているけれど、証拠になるビデオでも持っているんだろう
か? いいや、絶対にそんなものもあるはずがない。
「軍は声明で、これは群集を狙ったものではないと述べている。軍の
情報筋によると、戦車からの砲弾の1発は無人の遺棄された建物に当
たらずに横を通り過ぎるか、あるいはコースをはずれて、デモ隊の列
のほうに行ってしまったものであって、部隊が意図的に抗議者たちに
向けて発砲したわけではない」
無人の遺棄された建物だって? 海岸通りに? 戦車砲がコースをはず
れた? よくもまあ、こんな嘘を並べ立てられるもんだ。ノウナシノ
オオバカウソツキヤロウ。
「『これが[群集に向けられた]意図的な砲撃だというのは誤りであ
り、100パーセント否定する』と、軍の主席広報官、ルース・ヤアロ
ン准将は、水曜(19日)の軍のラジオ放送で述べた」
開いた口がふさがらない。いったい誰がこんなたわ言を真に受けるっ
ていうんだ? 100人が100人、絶対に、その時、デモ行進をしてい
た1000人を超える人の言葉のほうを信じるだろう。アネスもデモの
列にいたひとりだ。アネスが電話をしてきて、何が起こったのかを正
確に話して聞かせてくれた。僕たちのように、ラファに──ラファ以
外のどこでも、占領地に──行ったことがある者にとって、イスラエ
ル軍の口から流れ出す嘘の洪水が日常茶飯だってことは、いやと言う
ほどわかっている。でも、どうだろう、一般の人たちは、これを信じ
るんだろうか? 「そんなつもりはなかった」なんて言葉を? クネ
セット(イスラエルの国会)議員のひとり、ムハンマド・バラケフ
(ハダシュ党)は、ラファでのこのミサイル攻撃を「無差別殺戮
(massacre)」と呼び、国際社会の介入を求めた。
同じく議員のアハメド・ティビ(ハダシュ党)は、防衛大臣、軍参謀
長、ミサイルを発射したパイロットは裁判にかけられるべきだと言っ
ている。ティビは、ラファでの出来事を聞いて、激昂のあまり、国会
の常駐医師に診てもらわなければならないほどだったそうだ。
『ラファ・トゥディ』のムハンマドのページを急いでチェックしてみ
た。最新のレポートは、こうだった。
「たった今!!! 数千人が自発的に集まって、世界の人たちに向け
て、この攻撃をやめさせてくれるよう、住人に飲み水と食べ物を届け
てくれるよう訴えるデモ行進を始めたところだった。アパッチ戦闘ヘ
リから2発のミサイルが、病院から20メートルのところに落ちてき
た。まだ何も……」
[ムハンマドのメッセージはここで中断。受け取ったのはこれだけ
で、以後は届いていない。みんな、ムハンマドの無事を祈ってほしい
──ウェブマスター]
エレクトロニック・インティファーダでは、アクティヴィストと抗議
をしたいと思っている人たちのために、コンタクト情報のページを掲
載している。合衆国では「憂慮のレベル」を今や「たいへん憂慮され
る」に上げた(わあお、「たいへん憂慮される」だってさ)。ともか
く、イスラエル軍にショックを与えて撤退に追い込むだけの反応は、
確実に出てきている。
**
翻訳:山田和子
※Rafah Kid Rambles
http://www.rafahkid.net/
***
(参考)アムネスティ発表国際ニュース(2004年5月21日)より抜粋
アムネスティ・インターナショナルの派遣団は事件が起きた時、デモの
付近にいた。彼らはデモが起きている場所の上を舞っているイスラエル
軍のヘリコプターが、ゆらめく炎のようなものを落とすのを見た。それ
は彼らが数回に渡る重砲の一斉射撃を聴いた直後だった。
イスラエル軍のヘリコプターと近くにいた戦車からの砲撃によって死傷
者が生じたと、デモ参加者と目撃者は主張している。
(中略)
イスラエル高官はデモ参加者が銃砲携帯者によって導かれていたと申し
立てている。アムネスティ・インターナショナルはデモ参加者の中に武
装したパレスチナ人がいたかどうかについて確認もしくは否定もできな
いが、アムネスティの派遣団は攻撃の前にデモの横を通り抜けた時には
武装した人を誰も見なかった。更にはイスラエル軍の砲撃に前後に、彼
らはパレスチナ人からの銃撃音は何も聴かなかった。その上、砲撃の前
後と最中にデモを撮影したテレビ・クルーのフィルムはアムネスティ・
インターナショナルの派遣団もよく調べてみたのであるが、デモの中に
武装した人物は出てこなかった。
原文: http://web.amnesty.org/library/index/engmde150542004
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参考◇ラファについて
日本だけに限らず、ほとんどの報道が「ラファ難民キャンプへの攻撃」
という表現を多用していますが、誤解を招く表現でもあるので、ラファ
について少し説明をします。(多くはよくわかっていないという可能性
が高い)
ラファは人口15万人(一説では14万)の街です。
日本でこの人口規模の市というと、
小樽、ひたちなか、小山、太田、熊谷、新座、入間、習志野、流山、東
村山、多摩、大垣、小牧、津、守口、川西、鳥取、松江(2002年住民
基本台帳人口要覧による)など。
この町の3分の2以上が難民です。街には難民キャンプもあります(そ
れをラファ難民キャンプと総称して言う)が、難民キャンプ以外にも難
民は多く住んでいます。
この街全体が、ガザの他の場所とは完全に切り離され、封鎖されていま
した。そして、2万5000人が住むというタルエッスルターン地区が完
全制圧されていました(街の人口の6分の1)。ここには難民ではない
人も住んでいます。さらに別の地区も後から完全制圧されました。
人口の8.4%がこの攻撃の前にすでに家を破壊されています。今、この
割合は人口の1割にどんどん近づいてきています。
「難民キャンプ」への攻撃というよりは、町そのものの破壊というほう
が正確です。
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※ラファについての総合情報:
「特集:絶え間ない攻撃にさらされる街、ラファ」
http://palestine-heiwa.org/rafah/index.html
※ガザ地区の地図
http://www.palestinercs.org/images/Maps/gazamaplg.jpg
◇どうか、イスラエルに声を届けてください
参考になる文例と送り先は
http://www.jca.apc.org/~kmasuoka/places/palestina0405.html
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◇以上の文章は分割して、以下に掲載予定
http://www.onweb.to/palestine/
(トップから探してください)
※これまでの状況も上記より5月14日以降の記事をご参考に。
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◇P-navi info <http://nekokabu.blogtribe.org/>
[ほぼ毎日更新中。編集者ビーの速報、ミニ・インフォ、コラムなど]
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http://www.melma.com/mag/84/m00109484/
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