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(回答先: 高遠さん、解放後初の会見…疲れの色濃く癒えぬ恐怖心(読売) 投稿者 ネオファイト 日時 2004 年 5 月 20 日 21:00:07)
http://www.asahi.com/national/update/0520/044.html
イラク人質事件で解放された北海道千歳市の高遠菜穂子さん(34)は20日、在札幌の報道各社の代表取材(新聞、テレビ各1社)に自宅で応じ、解放後初めて心境や拘束時の模様などを語った。拘束時の体験を語った時に言葉に詰まって中座したり、時折涙ぐんだりした。体調が最も悪かったのは「(解放後、出国した)ドバイから現在まで」と話し、恐怖とともに、「自己責任」を問う批判などが、大きなストレスになっていることをうかがわせた。
4月15日に解放されて1カ月余り。最近の体調について高遠さんは「今でもパニック状態の感覚があって、イラクのことや解放後のショックな出来事などの嫌な夢をよく見る」と話した。
「(拘束中は)殺されるのではないかという恐怖が常にあった」。犯人グループの中で、英語のわかるメンバーに、自分がストリートチルドレンを助ける活動をしていることや病院に医薬品を届けたことなどを訴えた。「英語を話すのはスパイだ」と怒鳴られながらも、「なるべくイラク語をまじえて、2日間にわたって、(次々入れ替わる)7、8のグループに説明を続けた」と話した。
犯人グループについては、「1人がひざを抱えて私の方を見ながら『どうしたら君と友だちになれるだろう』と言った。彼の前には銃があったが、その時の彼はあまりにひ弱なただの人間で、私たちを拘束したメンバーとは思えなかったし、彼らも愛する家族を殺され、悲痛な叫びを届かせるには、この方法しか見つけられなかったのだろうと感じた」と話した。
事件では現地の危険性への認識が問われた。「いつ死ぬかわからないという覚悟のもと、強く考えて行動していた」と説明。「自己責任」をめぐる批判には、「様々なご意見があるのは自然なことだと思う」とした。
その一方で、「あせってもよい結果は生まれないことを改めて肝に銘じた」と反省の言葉を口にした。「(救出に)ご尽力いただいたすべての皆様に心から感謝申し上げます」と話し、犯人グループが求めた「自衛隊撤退」に日本政府が応じなかったことに「当然だと思う」と語った。
混乱の増すイラク情勢について、「あれだけ親日だったイラク人が、昨年末あたりから反日感情を持つようになり、何よりも悲しい」とし、「戦争被害に苦しむイラクの人たちのことを考えると、今こそ武器を持たないNGOを中心とした人道支援が必要だと思う」と自らの活動への理解を求めた。その上でイラクの子どもたちに「絶対にあなたたちを見捨てません。必要なことは戦争を恨むことより、人を愛することだと思う」と語った。
(05/20 22:18)