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(回答先: (イラク人質事件)「解放声明」は人質三名が自ら書いた!?−「新潮45」渡辺也寸志氏「三人は立派に任務をこなした」について 投稿者 iraq_peace_maker 日時 2004 年 5 月 19 日 14:14:41)
高遠氏が声明文の草案を書いた可能性に対して、今井氏、郡山氏、高遠氏の
拘束者三名は常に三人一緒に拘禁されており、もし高遠氏と犯行グループの
共同作業で声明文が書かれたのなら他の二名もそれを目撃していないはずは
ないと考えられる。
また、記事に関しては証言者との問答のみで、その中に語られる1920革命旅団
と取材した副官の関係が明確ではない。つまり犯行に関わったグループの一員
でないとすれば、この記事の信憑性は格段に低下することになる。そのため
通常ならば語られた証言の真偽を確認するため、聖職者協会に裏づけをとる
などする必要があるが、記事からはその形跡がうかがえない。
さらに、渡辺氏が取材したのは面識のある司令官本人ではなく、その副官と
いうことだが、渡辺氏はこの人物と面識があったのかが不明。副官と称して
取材に応じた全く無関係の人物である可能性は否定できない。
記者会見における拘束者の証言では、常時彼らは民家に囚われていたという
ことになっているが、だとすれば彼らは住民組織の管理下にあったことに
なり、拘束の実態を実際に副官なり司令官が目撃した、もしくはその場に
いたことが証明されなくてはならないが、この点にも記事は触れていない。
渡辺氏の知る司令官が例えば拘束者と対面した「ジェネラル」であるのか
どうかは重要な論点だが、問答の中ではそうした検証を試みた形跡も無い
ため、「司令官」は犯行グループの直接のリーダーというわけではないと
判断できる。
従って、渡辺也寸志氏本人にそのつもりがなくても、実体とは違う情報を
彼が聞かされた可能性は残る。現に拘束中度々錯綜した報道がなされ、
解放声明が出されたあと再び自衛隊撤退要求が伝えられるなど、かねてより
組織内部の統制に疑問符が生じていた。そのため上部組織だからと言って、
拘束時の情報がどこまで正確に伝わっているか、疑わしい点は多々残る。