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皆さん、こん○○は。
「イラク日本人人質事件・被害者自作自演説疑惑」の「根拠」を検証するページ
http://www.geocities.jp/iraq_peace_maker/index.html
というサイトを運営する者です。
今月号の「新潮45」にこんな記事が載っています。
>現地独走スクープ!
>イラク人質事件犯人グループ直撃
>
>「三人は立派に任務をこなした」 ……渡辺也寸志
>ムジャヒディンたちは手放しで三人を褒めたたえた。彼らは「人質」ではなかった
>のだ──。語られざる「事件の裏を追跡する衝撃の緊急レポート。
http://www.shinchosha.co.jp/shincho45/
筆者は渡辺也寸志氏・・・とだけ書けば、こちらの皆さんには説明の必要は無いと思いますが。
この記事は嘗てよりサダム派ゲリラの重鎮としてアラブ志願兵をとりまとめ、現在では「ラマディ・ファルージャ地区」の司令官の副官と渡辺氏が記している人物との「問答」を中心に構成されていて、特に注目されるのが誘拐を行った武将集団の解放声明について"被害者である三名が草案を書いた"とする「証言」です。
以下にその「問答」から一部引用して掲載しますので、皆さんのご意見をお聞かせ願えれば幸いです。
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・「新潮45」2004年6月号
『現地独走スクープ!「三人は立派に任務をこなした」イラク人質事件犯人グループ直撃』 より
(前略)
(引用者注記:以下は司令官の副官とされる人物と渡辺氏の問答。)
−(略)あれは演技だったということはないだろうか?
「拘束されたのは、住民組織の検問の結果ですが、あの日本人の仲間たちは立派に任務をこなしたと、わが戦線は高く評価しています」(略)
−やはり、あれは拉致でも演技でもなかった?
「そう、違いますね」
−自作自演だったという話しもある。
「自作自演?」
副官は少し気色ばんだ。
「だから人質ではないのですよ。素晴らしい若者じゃないですか。判断力もディレクションの能力も高い。わが戦線は丁重に遇しましたよ」
−ディレクション?演出という意味なのか?
「そうですね。」
−イラクの人々は、日本のことをどの程度、知っているのか。
「いや、ほとんど知らないと思いますよ。私はインドで仕事をしたことがあるので、少しは知識を吸収しましたが」
−広島、長崎のことはどのくらい知っているのか。
「米国の大悪行ですね。」
−解放声明については、日本人的な文章だと指摘する人もいる。
「そうですよ。彼ら自身が(草案を)書いたんですから」
−強制されて書いたということか?
「違う。自分たちで書いたんですよ。」
−では、あの拘束劇を担ったのは、いったいどんな組織なのか?
「(略)もともとファルージャには、地元の緩やかですが確固とした組織がありました。ファルージャ抵抗旅団というのです。(略)あの一般道をチェックしていたのは住民組織です。その後、最終的にあの日本人との共同作戦を担ったのは(引用者注:ファルージャ抵抗旅団に属する)一九二〇革命旅団です。(略)」
−イラク・イスラム・ウラマー(聖職者)協会が窓口になっていると聞いた。両者はどんな関係にあるのか?
「ウラマー協会は、偉大な宗教組織です。素晴らしい指導者に率いられている。ハリス・スレイマン・ダリ師です。(略)イラク西部が基盤で、ここラマディ、ファルージャには彼の絶対的な支持者が多い。ダリ師のお爺さんは(略)"一九二〇革命の英雄"として崇められています」
−ウラマー協会の奔走で三人が解放されたのか。
「違うでしょうね、一九二〇革命旅団はダリ師直系ですよ」
(略)
−解放の引き受け人、クバイシ師とは何者なのか?
「ダリ師の取り巻きですよ、彼はクバイシ族です。」
(以下全略)
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ちなみに、以下はこの記事を受けて書いた現時点での私のコメントです。
ところで、この記事は嘗てよりサダム派ゲリラの重鎮としてアラブ志願兵をとりまとめ、現在では「ラマディ・ファルージャ地区」の司令官の副官と渡辺氏が記している人物との「問答」を中心に構成されています。この記事で、特に注目されるのが誘拐を行った武将集団の解放声明について"被害者である三名が草案を書いた"とする「証言」ですが、この「証言」の信憑性には筆者は疑問も感じます。
なぜなら、解放声明は「宗教色が希薄」とされる一回目の犯行声明もより「宗教色」が色濃く出ており、仮に事件が三名の「狂言誘拐」で、声明の草案も三名が書いたとするなら、むしろ一回目の犯行声明こそ「怪しい」とみることもできます。しかし、この記事には「犯行声明」に関しては何も触れられていません。
また、劣化ウラン弾の廃絶運動を行っている今井紀明さんと絡め、以前より「狂言誘拐」論者からはこの説を裏付ける傍証として声明の「国際的に禁止された爆弾」というくだりが取り沙汰されていますが、このくだりはイラク戦争や先のファルージャ掃討作戦でも米軍によって使用されたとされる「クラスター爆弾」であると捉えることもできるわけで、そう考えれば第二次大戦や日本の政治・社会事情に詳しいイラク人(現在反米武装活動を行っているイラク人にはバース党や旧フセイン政権内部の「知日派」も参加していると言われている)がこの声明の件を書いたと考えても取り立てて不思議はないことは当サイトでも指摘している通りです。
(なお、この記事の中で、「イラクの人々は日本のことを知っているか?」との問い掛けに答える形で、副官とされる人物がわざわざ「いや、ほとんど知らないと思いますよ。」と答えているのは、あたかもこうした指摘に対する「予防線」を張っているかのようにも感じられるのは筆者だけでしょうか?)
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「イラク日本人人質事件・被害者自作自演説疑惑」の「根拠」を検証するページ
http://www.geocities.jp/iraq_peace_maker/index.html