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(回答先: Re: 元バース党員追放を緩和 ブレマー行政官が演説 [共同通信]【国民に銃を向ける“新国軍”:イラクは内戦に向かう!】 投稿者 木田貴常 日時 2004 年 4 月 24 日 01:23:40)
木田貴常さん、どうもです。
>でも、バース党軍再建は絵に描いた餅のような気がします。
>バース党、フセイン派 というのは、
>ブレーマーのてこ入れで甦るのでしょうか?
>ブレマーの傭兵となるのが精一杯ですが、
>それも、ファルージャやサドル派を制圧しなければ、
>傭兵としての機能も発揮できない、
>いつ寝返るか分からないものになってしまうのでは?
バース党というより、フセイン派軍幹部・高級官僚が、バース党の匂いもフセイン派の匂いも消臭して「イラク形骸政権」に溶け込むというものです。
>ブレマー行政官の演説は、
>ファルージャの武装解除要求という鞭と、セットにしたアメでしょうか?
>ということは、
>ファルージャのレジスタンスが「裏切って」国軍兵になるか、
>ファルージャのレジスタンスが「名目上」国軍兵になるか、
>(それによって双方の面子が立つ休戦ができる)
ファルージャ的抵抗分子を今後はできるだけイラク人(フセイン派)に“排撃”させる目的だと思っています。
ファルージャやラマディの部族は歴史的経緯から80年代からの反フセイン派です。
>ワタシがよく分からないのは、
>バース党軍再建をいまどきやろうとするくらいなら、
>1年前の侵略時になぜ、バース党内にクーデターを起こさせ、
>降伏文書調印政権をつくればよかったのに、
>なぜ、米軍はそれをしなかったのか、
バース党軍再建云々は上述の通りです。
「大量破壊兵器」と並ぶイラク侵攻の“大義”が、「フセイン独裁政権の排除」であったことを思い出す必要があります。
「バース党内にクーデターを起こさせ」、それを米英が後ろから支えるという戦術を採ったときには、
● “国際社会”は、米英政権が中南米やアフリカなどでやってきた「クーデタ」を通じた親米政権樹立が狙いだったと認識するはずです。
● イラク国内も、「フセインなきフセイン体制」として米英の意図に対する幻想がその時点で吹っ飛び、南部シーア派などの「反米・反“バース党”」闘争が現実の推移よりも早く広がった可能性があります。
また、イラク侵攻は、フセインなきバース党(ある時期以降は建前だけですが、アラブ民族主義的社会主義)支配のイラクにすることが目的ではなく、「イラクの近代化」(イラク的にやや薄めた欧米的近代制度の導入)が目的ですから、バース党は過去の遺物にしてしまう必要があります
“彼ら”は、悪逆下劣な連中ですが、冷徹なほど合理的な策を採る連中でもあります。