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あっけらかん安田さん「拘束楽しかった」
「成田に着いた後はギャラ要求していい?」
http://www.zakzak.co.jp/top/2004_04/t2004042102.html
「すごい楽しかった」−。イラクで武装勢力に拘束されたフリージャーナリスト、安田純平さん(30)が、表向きの「反省」の言葉とは裏腹に、今回の事件を一匹狼(おおかみ)のフリージャーナリストとして「おいしい体験」と受け止められるホンネを漏らしていたことが21日、明らかになった。安全かスクープか。ジャーナリストとしての本性を素直に示す言葉に、「報道者の宿命」がある。
昨20日、ドバイから日本に帰国した安田さん。経由地のモスクワ空港で産経新聞の記者に心情を吐露した。そのなかで、今回の騒動を引き起こした自らの行動を「非常に稚拙だった点が多い」と認めたものの、ジャーナリストとしてのホンネも垣間見せている。
「拘束事件とか言われちゃってますけど、『拘束』じゃなかったですね。武装勢力と『接触』したというか」
今回の事件は、アブグレイブで起きた米軍のアパッチヘリ墜落事故を取材しようとして、巻き込まれた。安田さんの言葉には、事故の“取材”には失敗したが、武装勢力の“取材”には成功したという思いがにじむ。
実際、「今回の損害は(奪われたカメラの)40万ですよ。大手新聞やテレビは自分のリスクを負わずに、私に戦闘地域の様子を尋ねてくる」「成田(空港)についた後は、もう取材ギャラを要求してもいいですかね」などと、“取材”に対する見返り=ギャラを求める姿勢さえみせる。
ただ、大宅賞ジャーナリストで、第4次中東戦争の取材中にシリア軍に拘留された経験もある加藤昭氏は、「ジャーナリストはネタを獲って、記事にして初めて仕事になる。そのためには慎重に慎重を期して安全対策をすべき。特にフリーの場合は、リスクも含め自分で被るしかない。誰も頼れない」と話す。
安田さんはそのリスクヘッジに失敗し、最終的には国の世話になった。そのため、「自己責任」の批判にさらされた。
民放番組に出演した安田さんは、率直な意見として「何もなければ、(取材した映像は)普通の映像として伝わる。何かあったから結果責任ということで責められるのは、非常につらい」と話していた。
バグダッド市内では、今も30人以上の日本人ジャーナリストが活動しているといわれる。それは彼らの「商売」でもある。アフガニスタンやイラク戦争では、ビデオジャーナリストが1分間で数十万円という高額契約をテレビ局と結んでいたともいわれる。安田さんも事件前には、東京新聞に記事を送っていた。
「楽しかった」という言葉は、ジャーナリストとしての本音。だが、今回の事件で記事という成果を残せず、自分が記事になってしまった安田さんが、報道者としての責務を果たせなかったも事実だ。
ZAKZAK 2004/04/21
http://www5.plala.or.jp/kabusiki/kabu69.htm