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(回答先: 田中宇「イラク駐留各国軍の危機」【2004年4月20日】 投稿者 木田貴常 日時 2004 年 4 月 21 日 05:09:11)
田中宇さんの国際情報分析は、大変、有用です。日本で「初見」の情報も多く、大新聞の外信欄より、はるかに「読む価値」があります。
ただし、今回のような分析視角はダメですな。深読みが過ぎて、裏目読みになっている。
ネオコンが中東以下、世界中を破壊しようとしているのは、逆説的に、国際協調へ持っていく為だ、といった論理展開ができるのなら、どんな仮説も作れます。推理小説でいう「帰納法」と「演繹法」の混同です。
歴史的に見て、ブッシュとネオコンが、国際協調をもたらすことになる公算はかなりありますが、国際協調のために、中東破壊をしている、というのは、いくら何でも、強弁です。
ブッシュやシャロンのあまりにキチガイ染みた所業についつい、逆説的な深読みをしてしまうのでしょう。心情的には分らないでもないですが。
この論法でいくと、ヒトラーは「イスラエル建国を応援するために、ホロコーストを起こした」と言う論理も成り立つ。リビジョニストの一部はこんなことも言っていますが、原因と結果が逆立ちしている。陰謀論もこういう「ろんりのワナ」にはまり易いので、皆さん、ご注意を。