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4月20日、スペインの新首相がイラクに駐留する自国軍を急いで撤退すると発表したのを知ったとき、私が思ったのは「撤退は間に合うだろうか」ということだった。スペイン軍が駐留しているのは、シーア派イスラム教徒にとって最も大事な聖地であるナジャフで、そこでは今にも米軍が市内に突入しそうな状況になっている。
米軍がナジャフに突入すると、これまで米軍統治に対して忍従の態度をとってきたシーア派の人々の堪忍袋の緒が切れ、シーア派が住むイラク中部・南部の各地で反米決起が起きる可能性が高い。シーア派の最高指導者であるシスターニ師(システーニ師)は、米軍がナジャフに突入したら、アメリカとシーア派の友好関係は終わると示唆している。(関連記事)
これまでのところ、シーア派の中でも反米色を明確に打ち出しているのは過激派のサドル師とその支持者だけで、米軍はサドル派を潰すためにナジャフ突入の構えを取り、シスターニ師ら穏健な多数派は、米軍とサドル派の両方に停戦と交渉を求めている。米軍が強硬姿勢を変えないため、交渉は何度か挫折し、一触即発の情勢が数日間続いている。イギリスの上層部からも、米軍の強硬姿勢に対する批判が出ているが、アメリカ側は聞き入れていない。(関連記事)
シーア派の仲介者は、米軍が要求しているサドル師の殺人容疑での裁判を、7月にイラク人側に政権移譲がなされた後にイラクの法廷で行うという条件を出した。それに対して米軍は7月まで待てないとして即時逮捕を要求し、交渉が頓挫した。
(つづき)
http://tanakanews.com/e0420iraq.htm