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(回答先: イラク:仏大統領、主権譲渡でアフガン型の手法を提唱(毎日新聞) 投稿者 エンセン 日時 2004 年 4 月 20 日 20:40:34)
シラク大統領が、アフガニスタン侵攻とその後の「アフガニスタン支配」を成功だとほんとうに評価しているとしたら政治音痴である。(ブッシュ=ブレア政権に手を差し延べようというのが発言の目的だということはおくとして..)
カルザイ政権は、多国籍治安部隊に支えられた首都カブールだけの支配権と援助金の受け皿機能しかない。その他の地域は、軍閥やタリバン勢力によって“実効支配”されている。
カルザイ政権は、軍事的基盤もなくそのような権力しかないからこそ、倒されずに済んでいるとも言える。
イラクにアフガン方式を適用するとなれば、現在の「暫定統治評議会」を拡大したものになる。「暫定統治評議会」は、代表が米英のご指名とは言え、地域代表で構成されている。
シラク提案は、代表者の数を増やす「拡大暫定統治評議会」でしかない。
そうであるならば、目くらましにはなるが、既にケチが付いている「アフガン方式」や「国民大会議(ロヤ・ジルガ)」などと説明する必要なぞない。
「イラク問題」をめぐるイラク人と米英の究極の対立テーマは、米英の「恒久的軍事駐留」である。
米英の「恒久的軍事駐留」問題をどうするかを語らないままの方式論議は、米英の救済にはなっても、「イラク問題」の解決には無効である。