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最近の情勢について、思うつれづれ。
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投稿者 トール 日時 2004 年 4 月 18 日 22:30:14:McgO75rEdcvxU
 

みなさんが活発に意見を述べているこの掲示板の存在を知り、私なりの見解を述べさせていただきたいと思い、書き込ませていただきます。ただ私の見解は、この掲示板の雰囲気と相容れないかもしれないし、論点も多岐に渡ります。ですが、議論を活発にさせる一投稿として、活発な反応をくだされば幸いです。

 まず第一の論点は、、今回のイラクへの自衛隊派遣の是非についてですが、私は自衛隊の派遣を支持しています。
何故なら、現在日本は北朝鮮という身近にある驚異に対して、アメリカの援護が絶対に必要だからです。これは自衛隊の防衛能力を向上させることが、軍国化だと批判する左翼によって行えないことが原因です。そして、自衛隊の強化を反対している方は、同時にアメリカへの同調も非難しています。
 これはすなわち、北朝鮮に攻撃されたらなすがままに殺されろと主張しているようなものです。アメリカへの同調を反対している方は、自衛隊を強化し自国のみでの防衛を可能にすることに賛同していただけるのでしょうか?是非御意見を伺ってみたいです。
 また、自衛隊の人道復興支援が疑わしいという違憲も耳にしますが、それこそ一面的であると感じます。
サマワでは先日反自衛隊デモが起こりましたが、日本に意見の対立があるように、イラクにも意見の対立があります?実際にサマワの部族長は自衛隊を支持する声明を出しています。イラク派兵は高度に政治的な問題です。そこでは多面的に物事を見ることが必要です。

 世界が平和に向かうことは誰しもの願いですが、それを実現できる方法というものは確立されていないのが実状です。
 日本においては、人類が平等であるということが常識となっていますが、これは民主主義によって作られた理念であり、世界にはそういう理念を持っていない国家や団体が多くあります。
 例えばイスラム原理主義者にとってはアラーの神こそが絶対であり、イスラムの教えにより女性は男性より劣り、異教徒は劣るものであると考えています。
 また、中国は共産主義の国であり、チベットを侵略し嫌がる台湾・尖閣諸島・南沙諸島・沖縄の所有を主張し、もしアメリカが介入しないな武力を行使することは、1996年の台湾進行でも明らかです。現在の中国は民主主義へと移行していってますが、それが浸透するのは民主主義の教育を受けた子供が政権を得るまで掛かるので、実際はあと数十年掛かるでしょう。
 ここでも話題になっている、日本人の人質事件にも一言。自衛隊を派遣したから民間人が危険にさらされたという意見がありますが、イラクへの軍事行動に反対していたドイツの民間人は、誘拐され、殺されています。さらに、解放宣言をしておきながらその約束を破ったテロリストが、自衛隊を撤退させたからといって約束を守る保証はどこにもないことを付け加えておきます。まあ今回は無事解放されましたが、これも日本政府がテロに屈しないと言う断固とした態度を取ったからです。

 また、最近やたら目に付くようになった、感情的な反米論にも違和感を感じています。
 アメリカが戦っているのは民主主義の戦いです。支配的な社会主義国家を倒し、民主主義に変えて手を引く。最近の事例で、アメリカがこの方式を外したことはありません。
 基本的に社会主義というのは昔から存在してきた国家の形態のことです。(さらにそれ以前の形態は知りませんが、少なくとも民主主義ではありません)
 社会主義国家が崩壊するパターンは大きく分けて3つあります。
 ・他国からの侵略
 ・失政によるクーデター
 ・食料飢餓による内部分裂
 上の2つは政策のしっかりした強国には心配ありませんが、食糧不足は防ぎようがありません。何故なら、平和であればあるほど人口は増え、食料の生産には限界があるからです。
 これに対して民主主義は比較的最近に生まれた理念です。もし、アメリカが民主主義でなければ、日本や韓国は今も合衆国の属国であり、イギリスは世界中に植民地を持っているでしょう。(イギリスが世界中から軍を引いたのは非効率的であることも要因ですが、豊富なエネルギー資源を持つアラブは絶対に押さえておくのが常識です)
 一方、社会主義が抜けきっていない中国、ロシアは、未だに侵略地を支配したままで、広大な地域を支配しています。アメリカが社会主義であるならば、ほとんど世界中が支配下に置かれていることでしょう。

 だから私は、ただ目先の問題だけにとらわれ、幼い反米論を繰り返し、日本のアメリカからの自立を主張する考え方に反対なのです。日本にはアメリカの手助けが必要です。それは隣国に北朝鮮という危険極まりない国家を持っているからです。
 自衛隊は十分強力じゃないかという意見がありますが、これは非常に浅薄な見方です。
 確かに自衛隊の規模と能力は世界第二位です。表面上はすごいのですが、しかし、非常に重要な要素が幾つも抜けている状態です。
 まず、決定的に足りないのがミサイル防衛能力。そして軍隊を運ぶ能力です。長距離ミサイルもないので、それによる牽制も出来ません。北朝鮮が普通の軍隊を送ってくるならば、いくらきても問題ありませんが、長距離ミサイルによる攻撃には何もできないのが実状です。日本は憲法で専守防衛しか行えないことになっていますから、先制核攻撃を受けた場合、そこは反撃する前に焦土となってしまいます。さらに、反撃しようにも日本は戦闘機を敵地に輸送する能力を欠いているためアメリカの協力がなければ、戦闘機は片道分の燃料しかなく特攻するしかありません。

 北朝鮮は攻撃してこない、何故ならした瞬間に消し炭にされるからだという意見が聞こえてきそうですが、これは日本の背後にアメリカがいるからということを認識しておく必要があります。もしアメリカの支援がなければ、北朝鮮が日本を叩きつぶすことは実に容易なことなのです。
 日本は独自に防衛するために新たな戦力を持つか、アメリカの協力を得るかしなけれ
ばならないのは、賛成、反対に関係なく事実として存在しています。反対派の方は、何故かこの事実を知らず、耳を傾けようとしません。わかりやすく言えば、北朝鮮はやくざです。一度弱みを握れば搾り取れるだけ搾り取ります。
 実は北朝鮮の件は、今回のテロに似ています。
 マスコミはほとんど報道していませんが、実は韓国、北朝鮮に対する賠償はすでに行われており、その合意も正式な書類に記録として残っています。ならば何故北朝鮮があのような主張をするかというと、それは過去の日本がテロに屈する国であり、少し脅せばなんでも言うことを聞くと思われているからです。また、社会主義国家は内政に対する不満をかわすため、外部に敵をつくらなければなりません。そうしなければ、クーデターによってその政府は倒されてしまうのです。
 私は別に、アメリカが絶対的な正義だとは言っていません。あくまで日本にはアメリカの協力が必要だと言っているだけです。地下資源やその他の利点のない日本や韓国は、アメリカにとって利益がなくなれば助ける理由はありません。
 アメリカの同盟がなくなれば、在日アメリカ軍も撤退するでしょう。(事実、アメリカは中国のチベット侵攻を黙認しています。同時に同盟のある台湾への侵攻は阻止しています)
 北朝鮮に融和政策が効かないのは歴史が証明しています。日本は拉致問題という問題もあり、早急に懸案が解決される必要があります。仮に融和政策で暴発を抑えられても拉致被害者の救出はほぼ絶望的なものとなります。
 拉致疑惑が浮上するずっと前から、日本は北朝鮮に対し、融和的な方式でずっと交渉を行ってきました。その間何一つ進展しなかったことは、分かり切ったことではありませんか?
 そして、今回小泉首相が「拉致問題に進展がなければ交渉には入らない」と強い態度で交渉に臨んだ途端、北朝鮮は拉致はあったという事実を認めました。事実のみを見るならば、融和路線は極めて成功率が低く、成功しても非常に時間が掛かるということだけでしょう。前述したように、日本には拉致問題という早急に解決しなければならない問題があり、ゆっくりなどとはいっていられません。どの国家とも事情が違うのです。(中国、ロシアは北朝鮮に友好的な国なので、当然融和路線でしょうし、韓国は拉致被害者を完全に見捨てていますので、融和路線の選択はあるでしょう。)
 日本は圧力をかけつつ、要求をのめば援助するという「対話と圧力」という現在の路線以外では、すべての懸案を解決することは限りなく難しいです。
 北朝鮮は日本人拉致問題は解決するという合意をし、明らかに事実を隠している状態で解決済みだと主張しており、核施設を凍結している間に核ミサイルを開発しています。
 アメリカが怒っているのはまさにこの点です。

 以上、最近の情勢に対して私が思っていることを書き連ねてみました。

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