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(回答先: イラク主権、国連主導の暫定政権案…米が方針転換へ(Yomiuri) 投稿者 ああ、やっぱり 日時 2004 年 4 月 16 日 22:39:39)
米英両政権は、既に戦費や犠牲者を抑えるために「国連主導」の「新生イラク」をスケジュール化しており、今回の方針変更は、「主権移譲の受け皿について、有力視されていたイラク統治評議会の拡大案に代わり、国連が主要メンバーを選ぶ暫定政権を採用する」というものである。
ご存知の通り、国連を含む世界の覇権を握っているのは米国であり、国連が主要メンバーを選ぶといっても、他の安保理常任理事国の意向を考慮しなければならない程度で現在の暫定統治評議会メンバーを選んだほどの自由度がなくなるというものでしかない。
(端的に言えば、米国にイラク問題で喧嘩を売る常任理事国はいない)
他の安保理常任理事国の意向を考慮することで“米英独裁”が少々薄まるとは言えるが、逆に、国連という大いなるお墨付きを得た「新生イラク政権」ということになり、それに抵抗ないし対抗する勢力が無条件に「テロリスト」と見なされる危険性がある。
何よりの問題は、米英が、イラクに正規将兵14万〜15万と「戦争請負人」2万人の地上部隊を駐留させ、カタールの大規模な空軍基地やルシア湾に遊弋させている空母などからイラクでの軍事作戦に航空機を展開できる能力を誇示している実状である。
他の安保理常任理事国の意向を考慮した暫定政権を発足させたとしても、意向に従わないメンバーを意向に従うメンバーに差し替える策動を行っても、イラク自身も他のどの国もそれを止められない。
イラクの治安を回復するためには、多国籍治安維持部隊(これまで今回のイラク問題で参戦していない国)と差し替わるかたちで米英日など現在駐留している地上部隊が撤退する合意が必要だと考える。
イラクの反占領勢力も、将来に予測される“ゲリラ抵抗運動”から生まれる犠牲の数もしっかり考慮して、禍根が残らない妥協にとどめるべきである。
(米英が国連指揮下に入る警察部隊を新たに派遣することはけっこうなことだが、数は限定的なもので、あくまでも現在の軍隊とは入れ替えでなければならない)