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第二次人質事件の被害者も反戦派のジャーナリスト。
まあ、安全な国内で吠えている好戦派が個人でイラクに行くわけがないので、当然ということになってしまう。
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http://www.nishinippon.co.jp/news/2004/iraq/kiji/ren_tou/01.html
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攻撃招いて安全崩れる
フリージャーナリスト 安田 純平さん
政府はイラク復興支援での自衛隊派遣の基本計画を来週にも閣議決定する。しかしイラク北部で日本人外交官殺害事件が発生するなど、現地の治安は悪化しており、派遣時期はなお流動的だ。米国が主導するイラク復興に、日本はどう向き合うべきか。派遣の是非や復興支援のあり方について、外交・防衛の専門家や、現地をよく知る関係者らに聞いた。
■期待は主に企業
―自衛隊の派遣が予定されているイラク南部の都市・サマワの印象はどうだったか。
「戦争の被害もほとんどなく、平和な田舎町。十月に訪れたときは、多くの住民が『日本(の自衛隊)も来る』と 聞いて、ざわめいていた。町で最も高い建物は病院で、六、七階だっただろうか。周辺に広がる農地も含め、 穏やかな三つの部族が統治している。危険は一度も感じなかった。上下水道の施設は改善が必要だが、ほかの生活基盤はほぼ整っており、市場には新鮮な野菜が並んでいた」
―イラクの庶民はイラク戦争や戦後復興をどうとらえているのか。
「戦争の評価はさまざま。フセイン政権を倒した米軍を歓迎する人もいるし『昔の方が仕事があり、メシが食え た』と懐古する反米派もいた。日本に対しては『また湾岸戦争前のように日本企業で働きたい』『高い技術力を 持つ日本企業に来てほしい』という、経済分野での期待が大きい。石油資源もあるし、復興はイラク人による ゆっくりとした方法でいい。ある部族では、みんなでお金を出し合い発電機を管理運営するなど、自分たちで生 活を守ろうとする土壌がある」
■「何をしに来る」
―自衛隊が派遣されれば、イラクの人はどう見ると思うか。
「イラク人男性が私に『日本の軍隊が来て、いったい何をするつもりか』と聞いてきた。米軍支配と自衛隊とを 一体化してとらえている。フセイン政権時代の教育の影響なのか、被爆地の広島や長崎はよく知られてい る。『日本は米国に敗れた国なのになぜ米国を支持するのか』と問われたこともある」
「自衛隊派遣はサマワのような安全な地域には不必要だ。逆に自衛隊が行くことで、攻撃の標的になり、平 和を乱しかねない。これまで起きている自爆テロや軍に対する攻撃には、国際的な影響を計算した政治的意 図が感じられるが、日本の自衛隊を襲えばその政治的効果は絶大だ。米兵さえ殺害される中、自衛隊員も派 遣されれば殺害される可能性が極めて高い」
■緊急の課題なし
―イラク復興のため、日本が取りうる有効な方法は何か。
「自衛隊よりも民間企業や非政府組織(NGO)の活動が効果的だ。自衛隊で早急に整備すべき緊急的課題 は、サマワにはない。給水設備の修理や一部の道路の修復は企業で十分。失業中のイラク人を雇えば、それ が失業対策となり、民生の安定につながる。また宿営地にこもる自衛隊より、現地に溶け込んで支援する方が 安全だ。本当にイラクのために働いている日本人を襲えば、反米勢力も人心を失っていく。例えば、イラク人に は空手がとても人気があるので、空手を教えるとか、住民に溶け込む努力が大事だろう」
―しかし政府は、自衛隊派遣にこだわっている。
「この状況で自衛隊を出すのなら、政府は『隊員が死んでもいい』と考えているとしか思えない。無責任だ。た だ『危ないから』として派遣に反対する勢力も『日本は何をすべきか』を考える必要がある。それが日本の国際 貢献のあり方を変えるはずだ」 (聞き手=東京報道部・上野洋光)
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▼やすだ・じゅんぺい 埼玉県出身。一橋大卒。信濃毎日新聞記者を経てフリーに。イラク取材は2002年末 から計4回。29歳。
[2003/12/06]
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