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ブルガリアの首都Sofiaにおける毒ガステロ
●04-11(0413-0010)#C#ガス中毒-ブルガリア(Sofia)#
情報源:BBC、4月9日。
ブルガリアの首都Sofiaにおける毒ガステロで、少なくとも40名が中毒に陥り、
その一部は重症である。
有毒な塩素ガスを含有する爆弾が、Sofia交通警察署の来客区画に投げ入れら
れたと、ブルガリア内務大臣は述べた。少なくとも1名が危篤であると言われ
ていおり、その他4名が重症となった。警察は容疑者が事件の2時間後に拘束さ
れたが、動機に関しては黙秘している。テロ攻撃は警察署が来客で混雑する現
地時間10時ごろに起こった。
保健省は使用された化学物質を、過去に軍用の催涙ガスとして使用されたこと
もある殺虫剤クロロピクリンと同定した。この物質は大量に吸入すると極めて
危険である。当局は後に、空気中のガス濃度が安全なレベルまで戻ったと発表
した。「我々は空気中の有毒な放出物を測定したが、もはや市民に危険はない」
と公安当局は述べた。
大量のクロロピクリンを吸入すると呼吸器系を障害し、嘔吐、肺水腫の原因と
あるほか、ときには死に至る。少量では、皮膚や眼の刺激感を来たす。この物
質は主に殺虫剤や土壌中の真菌を殺すためにも使用されるが、材木の処理にも
使用される。この物質は第1次世界大戦でドイツ軍とその同盟軍により化学兵
器として使用された。
[Moderator注:クロロピクリンは主に、植林する前に昆虫や真菌を駆除する土
壌噴霧剤として使用される;土壌に使用すると雑草や雑草の種子も駆除するこ
とが出来る。クロロピクリンは時には穀物倉庫の燻蒸剤として使用されること
もある(有害物質データバンク;HSDB, 1996)。この物質は極めて刺激性が強い
ために臭化メチルなど他の燻蒸剤の標識物質として使用されることもある。催
涙ガスとしての有効な活性のために第1次世界大戦では化学兵器として使用さ
れた。特殊な用途としてはメチルバイオレットの化学合成に使用されたり、塩
素消毒過程の結果飲用水中にも形成される(Duguet et al., 1985; Merlet et
al., 1985)。
クロロピクリンの慢性曝露による人体への健康被害を記載した研究はない。
1ppm以下の濃度で非常に短時間人体に曝露しただけでも、きわめて刺激が強い
(ACGIH, 1992; Fries and West, 1921)。人間が悪臭で検知可能な域値は約
1ppmである(ACGIH, 1992)。
上記解説の一部は以下のウェブサイトから引用している。
<http://www.oehha.ca.gov/air/chronic_rels/pdf/chloropicrin.pdf >]
出典:
[OUTBREAK:003187] ProMED概要 0413-0010 .. 0414-0040
Forty hurt in Sofia gas accident【BBC】
http://news.bbc.co.uk/1/hi/world/europe/3613979.stm