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【アンマン=長谷川由紀、西島太郎】拘束までの一部始終を知る人物は、バグダッド市内で、武装グループにおびえながら生きていた――。イラク日本人人質事件で、拘束された3人を乗せたタクシー運転手の消息が13日、おぼろげながら見えてきた。
「悲しい出来事。怒りを感じる」。その運転手は、読売新聞の取材に応じた2人の仕事仲間に、人質の身を案じる気持ちを何度も繰り返していたという。
2人がバグダッドの「サドルシティー」にある、3人を乗せたタクシー運転手の男性(31)の自宅を訪れたのは事件5日後の12日。東部に広がる低所得者層の市民が住む地域で、住民の大半はシーア派だ。強硬派ムクタダ・サドル師の支持者も多い。
仲間の2人は11日夜(日本時間12日早朝)、イラク人の客を乗せて、バグダッドへ。運転手と会った後、アンマンに向かい、13日未明(同13日早朝)に着いた。
「口外したら、おまえを殺す」。2人の証言によると、武装グループは3人を連れ去る直前、運転手を脅し、走り去ったという。
運転手は「今は怖いので、身を隠している」と恐怖をにじませて語り、「もうタクシー運転手は辞めなければならない」とも打ち明けた。
拘束された郡山総一郎さん(32)ら3人については、「気の毒なことになった」と話した。
2人が取材に応じたのはアンマンの中心部。不安そうに周囲を見回し、「武装グループは、イラクの検問所で私たちの顔もパスポートもチェックしている。もし、私たちが証言していることがわかったら、家族も含めて危険な状態に陥るかもしれない」と、繰り返した。
[4月14日4時8分更新]
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040414-00000002-yom-int