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昨日4月12日に出ていたスレッドに感ずるところ大いにあり、自分も駄文をものしてみました。
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http://www.asyura2.com/0403/war51/msg/672.html
前駐レバノン大使 天木直人氏 が、小泉内閣即時退陣を要求する緊急提言を全国民に呼び掛けるようワールド・フォーラムに要請
http://www.asyura2.com/0403/war51/msg/672.html
投稿者 ワールド・フォーラム代表幹事/佐宗邦皇 日時 2004 年 4 月 12 日 12:37:40:rYi4IYZ5H9VnQ
天木直人の緊急提言
2004年4月12日
今緊急に行う事は、三人を救済する唯一かつ最善の方法が自衛隊の撤退であるという認識の下に、小泉政権を内閣総辞職にもっていく動きを国民が直ちに行う事です。小泉政権は「自衛隊を撤退しない」と言っているのですから。その小泉を引き摺り下ろすしかない。答えは自明です。彼は国民の手で選ばれた代理人でしかない。その代理人が国民の生命と安全を軽視するどころか脅かしているのですから、即刻退陣を求めるしかない。第一報を聞いても二時間も酒を飲み続けたという事実一つでも辞職に値します。
繰り返して国民の皆さんに申し上げたい。スローガンを「自衛隊の即時撤退」から「小泉首相の即時退陣要求」に切り替えたほうがよい。それはアルヤジーラを通じて世界に発信するメッセージとして、さらには三人の救済にとっても最善です。彼らが無事なうちに小泉退陣に追い込めば必ず三人は解放されます。小泉退陣の要求を強く求めていきましょう。私はその先頭に立ちたい。
チェイニーに知らしめようではないか。米国が傀儡にしている日本の首相は、日本国民の手で追放された。米国は日本国民の要望に逆らった政策を如何なる日本の首相にも命じる事は出来ない。米国は日本の自民党政権を相手にするのではなく、日本の国民を相手にしなければならないとことを占領以来初めて知る事になるのです。これこそ日本の革命です。三人を国民外交により救済し日本に革命を起しましょう。
三人の日本人を救済する事の出来ない小泉首相の一刻も早い退陣を求める新たな動きを今すぐ始めましょう。
天木 直人 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
(以下拙文)
小泉はこの期に及んでも日本人三名の拉致問題については、家族の面会要求と「助けてくれ」という悲鳴を無慈悲にはねつけながら、犯人側の「自衛隊の撤退」要求を「拒否する」ときっぱりとはねつけている。いかに撤退を促しても「馬鹿」の耳に念仏という態度を通している。国民は小泉の心に訴えることはすでに不可能と判断しているし、閣僚も非常に危険な発言を繰り返していることに危機を感じている。
それゆえに犯人側は態度を硬化させているのであり、解放交渉においても遅れが出ている。
その意味では犯人側に対して日本国民は小泉政権を打倒してイラクの人民に誠意を示すことが焦眉の課題である。たとえネット社会という限られた空間ではあっても、その声は瞬時にして世界中を駆け巡る絶大な可能性をもっているのではないか。
小泉を倒さねば人質解放はありえない、と誰もが感じていることだろう。
現実には、この極限的状況において、日本共産党ですら政府に対して申し入れを行うだけという醜態を演じており、それゆえに国民はマスコミの悪宣伝にも乗せられ、これまで自衛隊派遣問題(憲法違反)ですら真実を伝えられていない状況の中で、犯人側の言う「撤退条件」について政府同様「あつかましく不可能な要求だ」、という程度にゆがめられた情報しか与えられていない。マスメディアにより思考の糧さえ奪い去られて、心ある人々は何を頼りに情報を解析することができるのか?
その点で有効なのはインターネットという新しいソースにしてメディアである。このところの阿修羅へのアクセスが、私のADSLにしても非常に時間のかかる状態から判断して多くの人々の間で、マスメディアでは知ることのできない真実を見ようとする流れが起きていることを窺い知ることができる。
政府・支配階級の宣伝機関に成り下がったマスメディアにおいては、今回の事件ではすでに、自衛隊を平和目的(テロリストとの戦いも含む)で派遣しているのだから撤退の必要はない、という論調が主流を占めている。
憲法違反の自衛隊を海外派兵すること自体が国家の意思をむき出しにした侵略行為であるという現実を伝える心あるメディアは一切無い。あるものは中立を装い、あるものはより積極的に侵略を賛美するほどに堕落している。三名の家族の、「犯人側の撤退要求を呑んでくれ」という悲願を伝えるメディアはとうとうなくなってしまった。
侵略を賛美してやまない読売などに見られるように、犯人側を「テロリスト」の一言で憎悪をあおり、あまつさえ三名に対してすらあらぬ非難を加えるていたらくである。
そのために国民は現時点では、人質三名の平和的解放の世論つくりがせいぜいのところである。しかし家族の叫びはマスコミを通じて多くの人の共感をも作り出していること(この事実はマスコミは伝えざるをえなかった)のであり、これをどう結集するか。国民は真実を知りつつあるわけでそれだけ小泉は冷酷無比の悪党に映ってきている。
それでは「撤退しろ」という沸沸と湧き上がる世論をどのように集約してゆくのか。国民の間に幅広く芽生えた小泉政権への不信と非難を、議会主義的な目玉から国会論議へ持ち込もうとするのであれば、それは政府の思う壷でしかない。
人質問題については、翼賛議会において支配階級が圧倒的に議会を牛耳っている中で、民主党内の大部分が自民党への傾斜を強め、共産党も政府へ「安全な解放」について申し入れを行った程度であり、はじめから自民党政権と戦う意思をもったものはごくごく少数であり、これでははじめから国民の意思を反映することができない。院外闘争を議会に集約しようという目玉からでは三名を助けることはできない。論議に現を抜かしている間に、支配階級はより強権的な手段に出ることは明らかである。
三名の人質の命運が、日本という国家の意思に左右されている状況の中で、小泉政権にイラクからの日本軍の撤退を要請しても焼け石に水の状態である。草の根的に広がる国民の反戦運動をひとつの大きな流れとして作り上げ、イラクの人々に伝えるには、無責任極まりない(莫大な戦死者と一般人の犠牲を強いたナチスも軍国主義日本も、同様に無責任であった)軍国主義者の集団である小泉政権を打倒することしか方法はない。
膨大な犠牲を払いながらも日々伝えられるイラクの人々の侵略者に対する英雄的な戦いに熱い連帯の気持ちを持つものとして、ここ日本においては、われわれができることは、米英日チンプ・ワンコロ同盟の侵略の芽を摘むことである。この地日本から侵略者を出さないことである。解放が遅れているのは単に手続き上の問題ではない(たとえそうだとしても)。
小泉政府・支配階級にとって人質の平和的解放ということは撤退論に屈することを意味するのであり、三名の人質の安否が危惧されている状況において、日米の全面協力により彼らを救出するということは何を意味するのか。暴力的手段をもって人質もろとも犯人グループを粉砕するであろうことを、これまでの問答無用の殺戮からわれわれは学んでいる。イラク人による正当な主権を確立しようとする戦いに対してアメリカは圧倒的な武力で答えているではないか。
これに対して日米軍事同盟の相手方である日本がいかに復興支援という隠れ蓑で侵略加担を押し隠そうとも、イラクの人々はよくその本質を見抜いているのであり、したがって自衛隊の撤退を強く要求しているのである。これに対して日本支配階級・小泉政府が一片たりの良心とて持ち合わせず、撤退どころか「日米全面協力して人質解放を目指す」などとほざき、いわんや三名が反戦的立場からボランティアにかかわってきたことに憎悪を募らせている現状からして、安全な解放など期待できないのである。
三名の生命が危機的な状況を呈しており高まる政府批判やイラクの人々の撤兵要求に対して、タカ派といえども小泉政府は苦境に追い詰められていることは確かである。いまやこの流れの中で小泉に延命の手を差し伸べるか、それとも引導を渡して憲法を尊重し平和主義の日本に回帰するのか、が問われている。
天木氏が小泉政権打倒にむけて決起を呼びかけているのは、氏のこれまでの政権側の人間であったという制限の中でこれまで勇敢に最大限の抵抗を続けてきたという業績にもとづくものである。イラクにおいて、あるいは世界においてアメリカによる侵略と殺戮に加担しようとする日本政府に対して思いとどまらせようと身を賭して戦ってきた人の、熱い思いが表れている。このことを私は強く感じる。
天木氏のスローガンに歌われている
>スローガンを「自衛隊の即時撤退」から「小泉首相の即時退陣要求」に切り替えたほうがよい。
という言葉には現実的課題(即時撤退)と闘争の目標とが順序をつけて語られているように見えるが、これは本質的な意味では統一的課題であると私は捉えている。
国民が幅広く討論できる立派な課題である。三名の解放という差し迫った課題とともに小泉首相の対人(すなわち政府打倒)という現実も可能な戦略を感じ取ることができる。
このような流れはまだ小さな源流であるとしても即座に大河に変貌する急流となる可能性を持っている。国民の意識は急進化しているのでえある。このことをしっかりと汲み取って適正な指針を示すことのできる人物や党派が現れれば、一気に政権転覆にいたるであろう。この点に小泉が気づけば(それほど馬鹿ではないだろうから)、より反動的な対応をするであろうが、その段階では国民はファシスト小泉政権に終止符を打たせることになる。
これが三名の平和的解放を現実的に勝ち取る唯一の方法である。
侵略者に対して英雄的戦いを挑み自らの権利を樹立しようとしているイラク人民に答えるには、この日本でイラクに対して侵略者を送り出しているという痛苦な現実を直視し、これをやめさせる戦いを作り上げねばならない。
そのための討論の場として阿修羅は存在するのだと思う。
日本においては日米軍事同盟に飽くまでしがみつきイラクにおける権益を貫かんとする一握りの支配階級(権力・マスコミ中心に)の意思が非常に強力であるようにみえるが、いまや疲弊した帝国主義者死に体を晒している。あがけばあがくほど国民に対して凶刃を奮って乗り切りを図るだろう。しかし国民は黙ってはいない。
最新兵器で武装した強大な軍隊も、イラクの人々の素手に近い戦いに押しやられてしまっているではないか。これ以上の暴虐は許さないぞ、と世界中の世論が包囲している。
腐朽して死臭を漂わせる帝国主義のしかける戦争に終止符を打たせるべきである。
小泉政権の横暴を許すな。
日米軍事同盟にすがり三名の解放に鉄面皮な対応を繰り返す無能なポチ政府を打倒せよ。
ただちに撤兵せよ!
イラクの人々を見殺しにするな。
天木氏の提案に心から賛意を表明する。