現在地 HOME > 掲示板 > 戦争51 > 287.html ★阿修羅♪ |
|
Tweet |
(回答先: 社説:[3邦人人質]「首相の『撤退拒否』表明を支持する」 [読売新聞]【反テロを叫ぶなら最大テロ国家米国に鉄槌を!】 投稿者 あっしら 日時 2004 年 4 月 10 日 04:19:19)
4月10日付・編集手帳
鎖は最も弱い部分から切れる。全体の強度も所詮(しょせん)は、最も弱い部分の強度でしかない。テロを封じ込める「鎖」が国際協調であり、日本は鎖を形作る「輪」の一つである◆“弱い輪”とならないためには、身を守るすべのない民間人をテロリストの魔手から遠ざけねばならない。政府は再三にわたり、イラク全土の邦人に退避を勧告してきた◆装備を整えた自衛隊にして、一瞬たりとも息の抜けない国であり、時期である。武装集団に拉致された三人の日本人も危険との遭遇には、それ相応の覚悟があったに違いない◆人道支援や執筆の活動を通して、イラク人のことを親身に考えてきた人たちである。よもや友に危害は加えまい――油断があったとすれば、善意の通じる平和な国に慣れた人の善良さ、もしくは甘さだろう。善意に非道で報いた武装集団の行為は卑劣である◆脅されるままにイラクから自衛隊を撤退させれば、味を占めた犯罪者は拉致戦術の対象をあらゆる国に広げるだろう。身代金目的の邦人誘拐を誘発する恐れもある。弱い輪から鎖は切れ、元には戻らない◆米国の協力も仰いで進めるという政府の救出活動が成功し、一刻も早く三人が解放されることを祈る。相手は「三日」の猶予期間を突きつけている。時を刻む針の動きが普段よりも速く感じられてならない。
(2004/4/10/02:08 読売新聞 無断転載禁止)
http://www.yomiuri.co.jp/editorial/news/20040409ig15.htm
4月10日付・よみうり寸評
海外でのボランティア活動は、精神面でも相当のストレスがたまるという。災害や紛争地帯での活動となると、なおさらだろう◆「日本に帰ってきてからもしばらく、闇夜の銃撃戦の悪夢を見まして、鬱(うつ)になる状態になりました」。海外で活動している日本人ボランティアを巡り、日本損害保険協会が主催したシンポジウムの報告書には、体験者による悲痛な証言が並ぶ◆「スイス人の同僚が、収容所に入っている政治犯を訪ね、『拷問がないか、正当な扱いを受けているか』を調べる仕事をしていましたが、任務を終了し、帰国直後に自殺しました」。心の傷は浅くない◆平和な地に育った者には想像を絶する光景。その中で、昼夜分かたず、緊張を強いられるからだろう。きれい事では済まされないこともある◆「ほとんどすべてのNGO(民間活動団体)は、自動小銃を携帯し、武装するなどの予防措置を講じています」。報告書には、イラクでの生々しい対応も紹介されている◆そのイラクで人質となっている日本人ボランティアたちの苦難を思い、無事帰還を祈る。
(2004/4/10/14:24 読売新聞 無断転載禁止)
http://www.yomiuri.co.jp/editorial/news/20040410ig05.htm
-----------------------------------
「3人が悪い」キャンペーン.