現在地 HOME > 掲示板 > 戦争51 > 221.html ★阿修羅♪ |
|
Tweet |
日本で放映されなかった恐怖演出“地獄絵図”--- 突きつけられるナイフと銃、止まらぬ悲鳴
死の恐怖に慄く3人の日本人を映した“地獄絵図”(AP)
「ギャアァァー」という叫び声の中、「アッラー・アクバル!(神は偉大なり)」と狂信的に唱える続ける男たち…。イラクの日本人誘拐事件で聖戦士旅団が録画し、カタールの衛星テレビ局アルジャジーラなどが放送したビデオの未公開映像が波紋を広げている。約1分間にわたる生々しい音声入りの映像は、迫り来る死の恐怖に慄く3人を映し出す。事態の深刻さを物語る“地獄絵図”の中身とは−。
人質の映像は8日午後(現地時間)、アルジャジーラのバグダッド支局にCD−Rで届けられたほか、パレスチナホテルに拠点を置く映像配信会社にも持ち込まれた。
アルジャジーラや日本のメディアは問題のシーンをカットしたが、欧米のメディアなどが放送。AP通信は東京発で「日本のテレビ局は最も残酷な場面を流していない」と配信した。
その「最も残酷な場面」は、人質の3人が武装した犯行グループの男たちと会話をする場面が無音で流れた後、突如、音声が入り始める。
「アッラー・アクバル!」とそれまで落ち着いていた男たちが一気に色めき立ち、マシンガンの弾薬をネックレスのように首にかけた男が、今井紀明さん(18)の頭をつかみ、あごを持ち上げる。
「アッラー・アクバル!」「アッラー・アクバル!」「アッラー・アクバル!」…。カルト集団のように狂信的な雄たけびをあげる犯行グループ。今井さんの首には男のずぶとい腕が持つ、長さ50センチはあろうサーベル状の刃物が突きつけられる。カメラは高遠菜穂子さん(34)に向けられ、絶望した高遠さんは手で顔を覆い「ギャアァァ」と悲鳴を上げる。泣き崩れて顔を上げられない。
それでも「アッラー・アクバル」と淡々と叫ぶ男は、カメラを意識して誇示するように高遠さんの目前でジャックナイフをちらつかせる。
カメラは高遠さんの右側に座る郡山総一郎さん(32)へ。ナイフと自動小銃を突きつけられ、あごを上げさせられた郡山さんは目を剥(む)き、魂が抜けたような表情が粗い画像でもはっきりと確認できる。
郡山さんをつかむ男は同意を求めるように「アッラー・アクバル?」と投げかける。郡山さんはおびえきった声で「あ、あ、アクバル」と答えざるを得ない。
カメラは再び今井さんを映す。首にぴったりとナイフが密着、圧迫感からか「うぉっ」「うっ」と今井さんはうなり声。
今井さんを脅す男はドスの効いた声で「ノー、ジャパン?」。恐怖を通り越して、もはや放心状態のような表情で今井さんは「の、の、ノージャパン」と、か細い声で答え、震える右手を上げた直後、カメラに視線を送る。その視線は明らかに「助けてくれ!本当に殺される」と訴えかけている。
「ギャアアア」と止まらない高遠さんの悲鳴、男たちの「アッラー・アクバル!」の連呼−問題のシーンはまさに“地獄絵図”そのものだ。
ZAKZAK 2004/04/10