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【バグダッド=岡本道郎】イラクのイスラム教シーア派最高権威アリ・シスタニ師は7日、同派反米指導者ムクタダ・サドル師支持者らと連合軍との衝突に関するファトワ(法的見解)を出し、双方に「暴力拡大、混沌と流血をもたらす、いかなる行動」も回避するよう呼びかけた。同師が今回の騒乱で正式にファトワを出したのは初めて。
同師は「社会・政治組織はこの厳しい試練を終わらせるために努力すべきだ」とし、国内主要勢力が事態収拾のための調停に全力をあげるべきとの立場を表明。連合軍に対しても、正当な理由のない攻撃で騒乱を招いていると批判した。
一方、聖地ナジャフにたてこもるサドル師は7日の声明で、米国主導の統治評議会につながる勢力に主権が移譲されるなら、米国にとってイラクは「第2のベトナム」になるだろうと警告した。
(2004/4/8/13:17 読売新聞 無断転載禁止)
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20040408i104.htm