現在地 HOME > 掲示板 > 戦争50 > 759.html ★阿修羅♪ |
|
Tweet |
【バグダッド=中津幸久】イラク中部の都市ファルージャで反米武装勢力の掃討作戦を展開中の駐留米軍部隊は7日、同市内のモスク(イスラム礼拝所)を空爆し、米軍当局者によると、モスク内にいたフセイン政権残党とみられるイラク人約40人が死亡した。
昨年5月の大規模戦闘終結以来、1度の攻撃によるイラク側の被害としては最大級となった。一方、駐留連合軍と、シーア派の反米指導者ムクタダ・サドル師派民兵との衝突は7日も各地で続き、米軍は民兵組織を断固として壊滅する方針を明らかにした。
米海兵隊は、攻撃ヘリ「コブラ」からモスクに対してミサイルを発射。さらに航空機から精密誘導爆弾を投下して爆破した。米軍当局者は、モスクの中にいたのは、武装勢力のメンバーだとしている。
ファルージャでは、6日夜にも米軍の攻撃で計60人が死亡したばかり。フセイン政権残党の拠点であるとともに、信仰心の厚いスンニ派イスラム教徒の多い「スンニ派三角地帯」にある。神聖なモスクが米軍から攻撃を受けたことで、米軍への反発が一段と高まるのは必至だ。
ファルージャでは、3月末、米国人4人が惨殺される事件が発生。その映像が全米に流れた。大きな衝撃を受けた米軍は、犯人の逮捕を名目に、5日からファルージャ一帯を包囲、厳しい掃討作戦を行っていた。
一方、サドル師の民兵「マフディ軍」による反占領闘争が激化していることを受け、イラク駐留米軍のキミット准将は7日の記者会見で、「我々はマフディ軍を攻撃し、壊滅させる」と述べ、同派掃討に向けた軍事作戦に本格的に着手する方針を表明した。
米軍は従来、バグダッド西方を中心にスンニ派の旧フセイン政権残党に対する掃討作戦を実施してきたが、情勢悪化を踏まえ、シーア派強硬派も対象にした「2正面作戦」を明確に打ち出した。
キミット准将はまた、サドル師について、「自らが望めば、出頭して裁きを受けることができる」と述べ、騒乱の拡大を招きかねないサドル師の殺害や逮捕という実力行使は避け、同師の自発的な「投降」を促したい意向を示した。
中部カルバラでは6日、米軍とサドル師派民兵が交戦、イラク人ら8人が死亡したほか、ポーランド軍の攻撃でサドル師派の現地事務所の責任者が死亡した。北部キルクークでも7日、ファルージャへの米軍侵攻に抗議するデモ隊と米軍が衝突、イラク人8人が死亡した。
現地からの報道によると、中部ナジャフやクートなどでは、地方政府施設をサドル師派が支配下に置いているといい、クートに展開していたウクライナ軍は同市郊外に退去した。
[4月7日23時23分更新]
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040407-00000016-yom-int