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【バグダッド=中津幸久】イスラム教シーア派の反米指導者ムクタダ・サドル師の支持者と駐留連合軍との衝突は6日、さらに中・南部で拡大し、南部ナシリヤではイタリア軍と武装した支持者との銃撃戦で兵士12人が負傷、イラク人も15人以上が死亡した。
4日以降の一連の騒乱とスンニ派武装勢力との戦闘で、死者はイラク人が100人以上、連合軍兵は米兵18人を含む20人に達した。サドル師側は6日、徹底抗戦を呼びかける声明を発表し、イラク情勢は一段と悪化した。
ナシリヤは、自衛隊が活動するサマワの南東約100キロに位置する。銃撃戦は現地時間午前4時(日本時間同日午前9時)ごろ発生。イタリア軍は兵士500人以上が出動、サドル師の民兵組織「マフディ軍」とみられる支持者ら約100人と5時間にわたって交戦した。イタリアは計2500人をイラクに派遣しているが、現地での本格的な交戦はこれが初めてだ。
またバグダッド南方のクートでは、ウクライナ軍が武装勢力と交戦、1人が死亡、5人が負傷した。
南部のアマラでも5日夜から6日朝にかけて英軍とサドル師支持者が衝突。地元当局者によると、4日以降の一連の騒乱で、イラク人12人が死亡した。さらに、中部カルバラではポーランド軍などが、中部ディワニヤではスペイン軍が同師支持者と衝突し、サドル師支持者は中・南部で米英軍以外の駐留軍にも一斉に攻撃を強めている。
一方サドル師は、米軍の進攻に備え、立てこもるクーファのモスク(イスラム教礼拝所)を要塞(ようさい)化していたが、6日昼、民兵に守られ、近隣のナジャフに移動した。
これについて、同師側近は「(モスクでの)流血を避けるため」とする同師の声明を発表。同時にブッシュ大統領を「悪魔の父」と名指しし、抗戦姿勢を示した。
AFP通信によると、サドル師支持者が占拠した南部バスラの知事公舎については、同師支持者と当局側などとの間で、治安維持に関する協議が行われ、武装した支持者は公舎から撤収した。
イラク駐留米軍は4、5の両日、バグダッド郊外のシーア派地区で米兵3人が新たに攻撃を受け、死亡したことを明らかにした。
イラク中部の「スンニ派三角地帯」では、混乱に乗じる形で、スンニ派勢力などによる反米攻撃が激化、アンバル県で5日、米海兵隊員4人が戦闘中に死亡した。米軍はスンニ派反米武装勢力掃討のため、大規模部隊を同県ファルージャに投入している。
米海兵隊部隊は6日、ファルージャの中心部に進攻し、先月末起こった米民間人殺害事件の容疑者を複数拘束した。
(2004/4/7/01:38 読売新聞 無断転載禁止)
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20040406i114.htm