現在地 HOME > 掲示板 > 戦争50 > 256.html ★阿修羅♪ |
|
Tweet |
(回答先: [ビデオ]奥さん、井上さんは米兵に殺された!(国会追及) 【グリーンズネットワーク】 投稿者 なるほど 日時 2004 年 3 月 31 日 03:21:36)
3月30日(火)
社会政策学会の幹事会があり、東大の本郷までいってきました。推薦幹事は再選禁止ですから、幹事会でここに来るのも、今日が最後になります。
これまで無遅刻無欠勤でしたが、今日は30分ほど遅刻してしまいました。会議が終わって帰る頃には土砂降りの雨です。
今日の『東京新聞』に、昨年の11月29日に発生した2人の日本人外交官銃撃事件についての特集記事が出ていました。「銃撃『前方高い位置から』」「消えない『米軍誤射』説」という大きな見出しが踊り、途中には、「深まる謎 イラク・邦人外交官殺害」「軍の発表 一転訂正」「高機動装甲車 屋根に機関銃」「銃弾口径 米製とも一致」「日本政府情報開示拒む」という小見出しが並んでいます。
そして記事は、次のような推測を紹介しています。
軍事専門家の一人は「状況からは米軍車両に後方からナンバーなしで近づき、不審車とみなされエンジンへの警告射撃後、撃たれた可能性は否定できない」と推測する。
今さら、何だという気がしないでもありません。このような可能性については、「軍事専門家」でなくても推測できるからです。
米軍がやったのではないかという疑惑については、すでに私もずっと前に、このHPで書きました。念のために、12月3日付HPの当該部分を再掲させていただきます。
ところで、イラクで発生した日本人外交官2人の殺害事件ですが、謎は深まるばかりです。一番の謎は、なぜ米軍は嘘をついたのかということです。
当初の米軍の発表は、外交官2人を乗せた車が食料と水を入手するために停車したところ、待ち伏せ攻撃にあって死亡したというものでした。しかし実際には車は停車していず、目撃証言から、「並走していた四輪駆動車など、3、4台の車に分乗した武装グループに襲撃され」、「追い抜きざまに左側の追い越し車線から自動小銃を乱射したとみられ」るといいます。
「参事官らの車両は被弾後、急に減速して蛇行を開始。最終的に幹線道路右側に外れ、牧草地に約60メートル突っ込んだところで停止した」そうです(以上、引用は『東京新聞』本日付夕刊、以下同様)。これが事実だとすると、米軍の説明は真っ赤な嘘だということになります。
目撃者によると、「11月29日正午から午後1時ごろの間、銃声が聞こえた」そうです。しかし、米軍は事件発生後4時間以上経過した午後5時になってから日本側に事件を伝達し、しかも事件発生の時刻を午後3時だと、2時間以上も遅い時間を伝えたといいます。
どうして、事件発生の時間について嘘をついたのでしょうか。なぜ事件の発生から伝達まで、こんなに時間がかかったのでしょうか。
事件の発生直後から、捜査は地元の警察ではなく米軍によって行われています。2人の遺体を搬送したのも、警察ではなく米軍です。
つまり、この事件は当初から警察ではなく米軍が担当すべきものと見なされていたということになります。警察が捜査する前に、なぜ米軍が出張ってきたのでしょうか。
当初、日本の外務省はテロ事件かどうかは不明だといっていました。ところが、すでにその時点において、まだゲリラによるテロ事件だと断定されたわけでもないのに、なぜか警察は手出しできなくなっていたのです。
米軍は、事件発生の直後から、これがテロ事件であるということを知っていたのでしょうか。もしそうなら、それはなぜなのでしょうか。
米軍によって搬送されるとき、外交官2人は普通の服装を身につけていました。しかし、その後、アメリカのテレビなどで流された遺体の写真は、下着姿だったそうです。
なぜ2人の洋服が脱がされたのでしょうか。そのような撮影が、なぜ許可され、どのような理由で放送されることになったのでしょうか。
このような行為は犠牲になったお2人への冒涜であり、とうてい許されるものではありません。日本政府は厳重に抗議し、この間の事情を明らかにさせるべきでしょう。
このように、今回の事件には謎がありすぎます。誰が、何のために、2人の日本人外交官を狙ったのか。日本政府は責任をもって真相を究明しなければなりません。
とりわけ、この事件への米軍の関与には数々の疑惑があり、嘘や不可解な行動も目につきます。まずもって、お2人に打ち込まれた弾丸がどこの国の銃から発射されたものなのか、明らかにして欲しいものです。
この事件から4カ月も経つのに、ここで示された疑問点の何一つとして解明されていません。これほど重要な事件の真相が、これほど長期間にわたって闇に包まれたままだというのは、何故でしょうか。
すでに、銃撃された自動車も日本に到着しています。2人の遺体も、そこに残された銃弾もあります。
何故、きちんとした検証が行われないのでしょうか。私の提起した「まずもって、お2人に打ち込まれた弾丸がどこの国の銃から発射されたものなのか、明らかにして欲しいものです」という最後の疑問点だけでも、すぐに分かるはずではありませんか。
この「疑惑の銃弾」については、今日の『東京新聞』も次のように書いています。
ただ、肝心なのは弾丸そのものだ。殺人容疑で警察庁が捜査しているが、現場には薬きょうが不自然にも残されていなかった。同庁は遺体から検出した破片から口径7.62ミリと発表したが、成分は「鑑定中」としている。
この口径は旧イラク軍が使用し、今も「テロリスト」に出回る自動小銃AK47(カラシニコフ)と一致するが、米軍が搭載するM240B機銃なども同じだ。どちらの銃なのか。……
気になるのは、遺体から検出された5発の破片のうち、一発の口径が不明な点だ。……そのため、残る一発の口径が重要なのだ。
しかし、分かるはずのものが分からないということから、分かってくることがあります。それは、公表できないようなことが分かったのではないかということです。
真相は不明なのではなく、隠されているのではないか。それが隠されているのは、犯人は「テロリスト」ではなく、アメリカ軍だからではないのか。このような疑惑は、ますます膨らんできます。
そうではないというのであれば、早急に真相を明らかにしてもらいたいものです。この4カ月の間、どのような調査を行い、何が分かったのか、遺体から検出された銃弾の成分は何で、「不明」とされている「残る一発の口径」は何か……。
もし、いつまでも真相を隠し続けるなら、もう一つの重大な疑惑が沸き上がってくることになるでしょう。「米軍による銃撃」は「誤射」ですらなく、「2人の死を無駄にしてはならない」と日本の世論を沸騰させ、自衛隊派兵に弾みをつけるため、故意になされたのではないかという疑惑が……。
http://sp.mt.tama.hosei.ac.jp/users/igajin/home2.htm