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米同時テロ:ライス補佐官が公開証言へ 大統領が決断
http://www.mainichi.co.jp/news/flash/kokusai/20040331k0000m030136000c.html
【ワシントン和田浩明】ライス米大統領補佐官(国家安全保障問題担当)は30日、01年の米同時多発テロをめぐる米政府の対応を調べている独立調査委員会で、公開の宣誓証言を行うことに合意した。米メディアが一斉に報じた。同補佐官はこれまで、公開証言は「大統領府と議会の力の均衡を崩す前例になる」などとして拒否しており、180度の姿勢転換となる。
ライス氏はすでに非公開で4時間にわたり同委員会で証言している。しかし、同政権の元テロ対策責任者、リチャード・クラーク氏が、ブッシュ政権が「テロの脅威を軽視していた」などと調査委で糾弾しており、ライス氏の公開証言を求める声が委員や民主党議員などを中心に高まっていた。
公開証言を受け入れた理由について、ホワイトハウス側は、同時テロの原因究明は米国民が高い関心を持っている特別の事案であることを考慮した、などと説明している。受け入れはブッシュ大統領が29日決断したという。
米政府高官が米メディアに語ったところによると、ブッシュ政権側は、今回の公開証言が例外的ケースとして扱われ、将来前例として利用されないよう、委員会から書面での確約を求めている。調査委側は口頭では同意を与えている模様だ。
ブッシュ政権側は、公開証言をする幹部は、ライス補佐官1人に限定し、予定されているブッシュ大統領とチェイニー副大統領の証言は非公開とすることも求めている。
[毎日新聞3月31日] ( 2004-03-31-01:01 )