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(回答先: アンマン発、陸路でバグダッド入り計画か 誘拐の邦人【朝日新聞】 投稿者 処方箋 日時 2004 年 4 月 09 日 14:03:43)
【バグダッド小倉孝保】武装勢力に誘拐された日本人3人はヨルダンからバグダッドへ向かう途中に被害に遭った可能性が強いとされる。ヨルダン国境から東へ向かうにはラマディ、ファルージャというイスラム教スンニ派地域で反占領感情が強く治安の悪い地域を通らねばならず、バグダッドに向かう者にとって「魔のルート」となっている。
イラクに入るルートとしては、ヨルダンからのルートのほか、南のクウェート、西のシリア、北のトルコからのルートがある。このうち、日本人はヨルダンのビザが不要でイラク国境の出入国手続きが比較的簡単なため、ヨルダン・ルートを利用することが多い。
今年になってロイヤル・ヨルダン航空がバグダッド−アンマン間で昨秋に一時中断していた週6便の運航を再開。空路には荷物制限があることとバグダッド上空で過激派に狙われる危険性があるが、「魔のルート」を避けることができることから最近では、報道関係者などの多くが空路を利用している。今回、3人がどうして陸路を利用したかは不明だ。
陸路の場合、ヨルダン・イラク国境は1カ所。ここを通過すると、東に向けて片側2〜3車線の真っすぐな舗装高速道路が砂漠を突っ切っている。ルトバ、トゥライハといった小さな町を通過。ムハンマディーヤを越えて約50キロでラマディに入る。ここから東隣のファルージャを通りバグダッドへ入るまでの地域はスンニ・トライアングルの一角に当たり反占領感情が極めて強い地域だ。
これまで、日本人を含む外国人が強盗などの被害に遭ったのはほとんどがこの地域。高速道路とはいっても完全に高架になっているわけではないため、武装した住民が高速道路内に侵入し金目の物を奪って逃げる事件が続発している。
ヨルダンとイラクを行き来するイラクやヨルダンの運転手はこの地域を通る前、ガソリンが十分残っていることを確認し、トイレなどで止まることもできないため時速150キロ前後で突っ走る。また、運転手によっては、この地域だけは高速道路から降りて街中を通る者もいる。これは、人の多い所ではむしろ犯罪の実行が難しいとの判断による。
さらに、今月に入って、この周辺の危険度はさらに上がっていたといわれる。先月末にファルージャで米国市民が住民に殺害されて遺体が引きずられる事件が発生。ファルージャは米軍に包囲され一般車両の立ち入りも制限されている。
[2004年 4月 9日10時32分]