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(回答先: 侮蔑的な主張(仏ルモンド社説) 投稿者 さすれば 日時 2004 年 3 月 20 日 10:20:58)
マスコミの「イラクから撤退」=「テロへの屈服」の論調を許すな!
「さすれば」さんの抄訳されたル・モンドの記事で、「テロ」の裏側や昨年暮れからの過程に触れていないことを除けば、記者の視点は全く正当なものだと思います。あたかも「スペイン人がテロを恐れ屈服した」かのような印象を与えようとするアメリカや日本などのマスコミには、「こう書くだろう」と予想通りではありますが、怒りを覚えます。スペイン国内でも昨日国民党支持者たちが「社労党政権はアルカイダ政権だ」などと叫んでデモをしたことが報道されています。
アスナール政権が今まで国民をだましつづけてきたことに多くの国民はずっと気づいていたはずですが、社労党に対する不信感と生活が多少ともマシになったという実感で、国民党に対する不審を表には出してこなかっただけです。目先の「生活」という面を取ると確かに社労党よりはマシかもしれませんから。
ところが、今年に入って以来国民党政府が「ETA、ETA」と言い続け選挙目的でテロに対する恐怖をあおっているうちに、その胡散臭さにだんだん嫌気がさしてきて、列車爆破に対する政府の人をおちょくったような対応に耐え切れなくなり、もはや欲も得もなく「もう許さん!これ以上俺たちを馬鹿にするな!」という怒りを大爆発させたのでしょう。
阿修羅でもその他の投稿サイトでも、日本の政府とマスコミの「イラクから撤退」=「アルカイダへの妥協」=「テロへの屈服」論を打ち破るべく、どんどん厳しい声を高めていきましょう。昨日のブッシュの演説には、逆に妙に感激した日本人が多かったのではないか、と恐れます。この流れを変えていかなければなりません。
とはいえ、正直言って、私は新しくできた「左翼政権」にはあまり期待を抱いていません。おそらく社労党に投票した人たちも同様だと思います。ただ確実に言えそうなことは、スペインの「ヨーロッパ回帰」でしょう。イラクからの撤退は国連がもう一歩動けば無くなるわけですから、今後EUやアメリカの「国際派」からの国連への働きかけが強くなっていくかもしれません。そしてEUが次第に主導権を握っていけば、イラクからの撤退は逆に難しくなるでしょう。
ただそれでも、ブッシュ、ブレア、アスナール、コイズミなどの、人をデタラメな情報で好き放題に動かして恥じない極悪人どもが叩きのめされる第一歩を作ったことで、このスペイン人の「怒り」は最大限に評価されるべきだと思っています。